ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡

ー稲葉の部屋(仮)ー

稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」

禅「烏哭禅の…」

稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」

稲葉「今日のゲストはラスタ・ラヴのオーナー&ボーイ。平瀬美喜さんと天野澪くんよ。」

美喜「あー…ここ涼しい」

澪「オーナー…こっちでもダレないでくださいよ。」

美喜「いいじゃない。」

稲葉「ふふ、気楽にしていってね。」

禅「美喜さん…は…いつもラフです…けどね」

美喜「ふぃー…」

澪「はぁ、じゃあ先に話しますよ。ある若夫婦と、老夫婦の話だ。」

その若夫婦は何かにつけて老夫婦に冷たくあたりました。

特に、おばあちゃんに対してはとても冷たかったのです。

ある時、そのおばあちゃんが病気になりました。

しかし若夫婦には食事も十分に与えてもらえず、おばあちゃん日に日に弱っていきました。

ある日、おばあちゃんがお赤飯が食ベたいと言ったのですが、それでも当たり前のように若夫婦はおばあちゃんに食べさせずにいたのです。

おばあちゃんは、お赤飯が大好きだったのに…

そして、しばらくしたある日、おばあちゃんは突然苦しみだしとうとうなくなってしまいました。

その後、ほとんど参列客も集まらないさびしいお葬式が終わりました。

その日の夜、若夫婦達は遅い夕飯を食べようと思い炊飯器のふたをあけ、驚きのあまり腰を抜かしてしまいました。

茶碗に御飯をもろうとしたその時何と白い御飯を炊いたはずのご飯が赤い御飯、お赤飯になっていたのです。

それを見た若夫婦は、ろくなものも食べさせてもらえず恨みを残してこの世を去ったおばあちゃんの怨念が形となって現われたのではと思いました。
その一件以来反省した若夫婦は心を入れ替え、おばあちゃんを一生懸命供養しました。

そして一年後のおばあちゃんの命日、若夫婦が白いご飯を炊き、恐る恐る炊飯器の中を見ると……

澪「血のように真赤なお赤飯ができていた……どうやら、その、おばあさんはまだ許してくれないんだな。」

美喜「お店でお客から聞いた話よ。」

ある朝、父がいつものように飼い犬の「ぺス」を連れて近くまで、散歩に出かけた時の事です。

普段何気なく通ってるごく普通の道を父とぺスは歩いていたのですが…

この後、不思議な事が起こりました…

しばらく歩いていると、なぜかぺスが急に「ワンワン!!」と吠え出したのです。

父とぺスの前には人もいなければ犬や猫のような動物もいなかったんですが、明らかに「何か」に向かって吠えていたそうなんです…

「何故吠えるんだ?」

と思った父は、ゆっくりとぺスが吠えているその先を見てみました。

するとそこには…

最近交通事故で亡くなった方の「お花」がガードレールの脇に添えてあったそうです。

美喜「いったいそこでぺスは何を見たのかしらね…」
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