ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡8

ー稲葉の部屋(隣)(2/10/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とともき君よ」

悠「家の飯が精進化してるおれだ」

ともき「合挽き肉の特売で買い込み過ぎて冷凍庫がパンク寸前の俺です」

優希「精進って……肉がダメってヤツだったけ」

悠「そゆこと。」

ともき「健康的でいいじゃん」

悠「いいけどな。肉気を取らないと普段の数倍アルコールを摂取する」

ともき「お前はアレか?何かが欠損すると別の物で無理矢理補わないと生きてけない人間なのか?」

悠「足りずを補うのは大切なことだろ」

ともき「バランスって知ってるか?」

悠「攻撃全般無効にするボス」

ともき「それは全能のバランサーだ!」

悠「そういえば爆弾あるよな」

ともき「話しのキャッチボールしろーっ!!」

優希「っで、爆弾て?」

悠「海鮮系の丼で「ばくだん丼」って知らないか?」

ともき「納豆とかとろろみたいなネバネバ系と海鮮系の食材を乗っけた丼だっけ?」

悠「それだ。定義はけっこう曖昧なんだが大戸屋」がメニューに取り入れてからわりと知られるようになった印象があるな」

優希「大戸屋?」

悠「1950年代に創業した店だ。東北メインの「半田屋」と並ぶ定食&大衆食堂チェーンオリジンのひとつで長らく池袋東口に最初の店があってな。20年ほど前から推し進めてるヘルシー系に目配せしつつガッツリ系も喜ばせるメニュー構成にはプログレッシヴな高みを感じるね」

紅菜「大戸屋って和スィーツがなにげにおいしいですよね。ばくだん丼は記憶に無いけど」

悠「何年も前から出てるから地味に人気はあると見た。大戸屋のは正式名称「大戸屋風ばくだん丼」納豆、とろろ、おくら、卵黄、漬けまぐろがご飯の上に乗ってる」

ともき「ネバネバ系が多いな」

悠「おれの中ではずっとこのメニューにちょっとした抵抗があってな」

ともき「抵抗?」

悠「そもそも価格が高い税込760円もするんだ」

優希「高くはないかと」

悠「いやおれがよく頼む大名作の「チキンかあさん煮土鍋定食」でも10円安い750円。お気に入りの「梅おろしチキンかつ定食」「特製大戸屋ランチ」なんて更に下がって690円と640円だぞ。なんで小鉢の具みたいなのしか盛ってない丼が気合の入った揚げもの定食より高いんだ!!」

優希「知りませんて……。」

悠「だって揚げものにヘルシーが負けるなんてありえないだろ」

優希「……リアル系でスーパー系倒すことって多々あるじゃん」

悠「むっ、確かにゴッドガンダムなんかあの性能でスーパーでなくリアルだしな」

ともき「っていうか……たぶんとろろとかおくらとかっていい物を使おうとすると原価が高いんじゃないのか?」

悠「まぁな……ご飯を身体に良い五穀米に無料交換してくれたりする大戸屋だからなマジに考察するとそこに落ち着く……」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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