ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡8

ー稲葉の部屋(隣)(1/24/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは優日よ」

優日「告白すると「フラグが立った」の意味が実はよく分かってない私です」

優希「今さらそこの意味がわかってなかったと?!」

優日「うん」

紅菜「でも、結構使ってませんでした?」

優日「いや~、なんか皆がフラグキターっていってるからノリで使ってたんだよね。結局なんなのあれ?」

稲葉「お答えしましょう」

優希「イネス……じゃなくて、稲葉さん」

稲葉「フラグっていうのはプログラム用語よ。ゲームがどんなルートを通ったかで今後の分岐が決まるのだけど、そのルートが決まる分岐のポイントがあるわけよ。プログラムではそのルートに突入するために何を参照にしているか記憶しておかなきゃいけなくて、そのポイントを記録するのをフラグを立てるっていうのよ」

優日「なるほど、さすがルリ……じゃなくて稲ちゃん」

稲葉「貴方達の中で解説キャラはナデシコオンリーなの?」

優日「あはは、でも、本当に詳しいよね。流石個人でエロゲー造ってるだけある」

優希「果たしてそれは褒めてるんでしょうか…」

稲葉「そんなに褒められたら濡れちゃうわ」

優希「ブッ!!」

稲葉「冗談よ。私、不感症だしね」

優希「その冗談でも、本当だったとしてもコメントしづらい返しはやめてください」

稲葉「クスクス」

優日「まぁ、その話題は置いといて」

優希「ナイス!」

優日「エロゲって簡単に作れるの」

稲葉「簡単では無いわね。でも、難しいスクリプト組もうと思わなければやれないことも無い感じ。そうね……シナリオ担当、プログラム担当、CG担当、サウンド担当が居ればそれなりの形ができると思うわ」

優希「稲葉さんは禅さんと二人でやってるんですよね。創作活動」

稲葉「えぇ、別々にやることも多いけど、最近はずっと組んでるわよね。」

禅「は……い。rapid黒鵜……の…ネームで…す。」

優日「そういえばうちの学校もゲームクリエイター科、ノベルコミック科、ボイスアニメーション科が増えたよね。」

優希「突然でしたよね。スポーツに気合入れてたのに各専門のカリキュラムと最新設備の導入。」

紅菜「運動部も第一、第二、多いところだと大三まであったのがほとんど合併しちゃったし」

稲葉「いいのよ。成果が出ない運動系より、成果が出そうなカルチャーに力を入れた方が」

優希「……稲葉さん、なんか知ってます?」

稲葉「やぁね、私にそんな権限ないわよぉ。クスクス、クスクス。確かに運動部を減らしたのは私の指示だけどね」

優日「やっぱりかー。でも、なんでそんなことしたの?」

稲葉「強豪校ならまだしも、そこそこ強い程度で第一も第二もないでしょ。部費だって個別支給はめんどくさいし……だから、ひとつにまとめてそれなりに結果を残せたら値上げ交渉にも乗るという事にしたの。」

優希「よく通りましたね…」

稲葉「だって、運動部の功績より文系部の功績の方がはるかにいいのに部費が少なかったんですもの。儲けだけなら壱七八部が一番だしね」

優希「壱七八部って……確か部員数1の訳わかんない部活ですよね。本校舎から離れた倉庫に部室与えられてる。なんで、そんな物が儲けを出してるんです」

稲葉「私が個人であそこでエロゲ作って売ってるからよ。」

優希「初耳ですよ?!」

稲葉「あら、ちゃんと表記してるじゃない「いなば」って」

優希「いなば?壱(い)、七(な)、八(ば)……あぁ…」

優日「もともとは確かパソコン部で居た稲ちゃんがエロゲ作って、それを文系部個人作品として提出したところダウンロード数がダントツだったの。でも学校側はあんまり評価するわけにはいかない。でも半分以上の生徒がプレイしてるから皆の認知度は高くて評価しておかないとそれはそれで問題が起きるから、あの部室(倉庫)をまるまる与えることでお茶を濁されたんだよね」

優希「そういえばウチの学校ってゲームとかの作品をサーバーにアップされてて無料DLできましたね……」

稲葉「ええ、倉庫だったけど掃除したら結構広かったし、無線LANが届く範囲だったからネットもつながる電圧上げてるから何台パソコン繋げても大丈夫にしたから、私のプロジェクトルームとして誕生したのよ」

優希「……すげぇっすね」

稲葉「クスクス、でも内緒よ?壱七八部はあくまでただのお飾りってことにしてあるんだから、それを条件にエロゲ売ってるんだから。」

優希「あ、はい…」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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