ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡8

ー稲葉の部屋(隣)(1/3/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とともき君よ」

悠「大切な事は出し惜しみ、どーでもいい事は自慢げに語るおれだ。」

ともき「一般教養くらいはできる俺です」

優希「ずいぶん謙遜してますね」

ともき「まぁ、でも人並だよ」

優希「それに対して悠さんはなんなんですか?」

悠「アレだ。RPG序盤の街で「武器や防具は装備しないと意味がないぞ」的なことを言う係だよ」

優希「確かにいますけど……。最初の口上とまるで共通性がないんですけど」

悠「お年玉の「ぽち袋」の「ぽち」は「これっぽっち」という言葉から来てて「ぽち袋」の「ぽち」っていうのは江戸時代、遊郭で、ひいきの芸者に心づけを渡す時などに「これっぽっちだけど…」と使われたことから広まったんだぞ」

ともき「なんの話しだ」

悠「ぽち袋の話し」

紅菜「じゃあ、108回、鐘を叩くのはなんでですか?煩悩の数って聞きますけど」

悠「人間の感覚を司る眼(げん)耳(じ)鼻(び)舌(ぜつ)身(しん)意(い)の六つこれを六根と呼ぶんだ。それぞれに好(気持ちがよい)悪(不快)平(どちらでもない)の三種があって3×6=18の煩悩となり、これが、また浄(きれい)染(きたない)の二種に分かれ18×2=36 の煩悩になり、さらに、過去、現在、未来の三つの時間が関わって、36x3=108となる」

ともき「へぇ、これは素直に感心した」

優希「あ、じゃあどうして大晦日の除夜に打つんです?」

悠「12/31日の大晦日の夜から1/1日の元旦にかけて時空における「鬼門」が発生し、この時空の「鬼門」である大晦日の夜を除きとるための呪術が除夜の鐘だとされてる。これはどっちかといったら、ぴよこの分野だな」

ともき「ふーん、じゃあ俺も聞いてみていいか?」

悠「どうぞ」

ともき「お屠蘇ってなんなんだ?」

悠「本来、屠蘇散(とそさん)山椒、陳皮、桔梗、桂皮、防風などをミックスした物を酒に漬け込んだ薬酒の事だ。飲む際には年少者から年長者の順に飲んでいくのが慣わしだ」

ともき「へー。」

優希「何だかんだで知識は豊富ですよね」

悠「暇な時広辞苑とか読んでたら覚えたよ」

ともき「暇になると広辞苑読んでたのか……?」

悠「手当たりしだいだな。昔は暇でも今以上に出不精だったからとにかく時間つぶせたら良かったんだわさ」

ともき「なのに……テストの点は良くない」

悠「それはそれ、これはこれだ。」

優希「そうなんですか?」

ともき「一発目はドカンと成績上位に食い込んだのにそれ以降はドカンと落ち込んだんだよ」

悠「あのときは偶然奇跡的にテストのヤマが当たっただけだ。」

ともき「お前がヤマを張るだけの勉強をする訳がない」

悠「えぇ……そこまで否定?」

ともき「そもそもあんな点数の取り方してたら計算してやってる風にしか思えない」

優希「どういう点数ですか?」

ともき「オール50点。きっちり半分、赤点回避を視野に入れての絶対安定の50点」

悠「たまたまだってばよう」

ともき「たまたまでどんなテストも毎回50点の奴がいるか!!」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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