ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストはいないわ。」
禅「では…久々…に…俺たち…が…話…ますか。」
稲葉「そうね。じゃあ、禅君からお願いできる?」
禅「はい…わかり…ました。俺の…部隊…の…人の…同僚の…話です」
同僚が武蔵野のほうを運転中、墓場の近くを通った。
なんとなく「いやだなあ」と思って運転していると…
バックミラーに何かが写ったのが視界の片隅に入った。
ギョッとして見てみると、なんと髪の毛を振り乱した女性が車に向かって鬼のような形相で走ってくる。
同僚は、あの瞬間は今でも鮮明に覚えていると言っていた。
「うわっ幽霊だ!」と思った同僚は本能的に加速。
猛スピードでその場を立ち去った。
しかし、次の日なにげなく新聞を見ると、なんと若い女があの墓場の近くで暴漢に襲われ、殺されていたことが判明した。
死亡推定時刻は同僚が墓場を通った数十分後。
おそらく、あの時あの女性は同僚の車を見て、暴漢から全力で逃げてきたのだろう。
同僚はその記事を見て、激しい後悔の念にかられたらしい。
禅「あのとき…助けて…いれば…っと……」
稲葉「じゃ、私ね…」
Aさんは、農作業中に誤って振り下ろした鍬を自分の足にヒットさせてしまい、足を大怪我してしまった。
片田舎であったから、Aさんは片足切断の上、死線を2~3日さまよったそうだ。
それもどうにか小康状態をむかえ、安心した家族はひとまずAさんを自宅につれて帰った。
そしてその夜…
Aさんとふすまを隔てた隣で寝ていたAさんの家族は、隣室から聞こえるただならぬうめき声で目を覚ました。
慌てて起きてふすまを開けると、Aさんがものすごい形相でうなされている。
すぐにAさんを起こしてみると、怯えきった表情で天井を指差し「母ちゃんが迎えに来た! 母ちゃんが迎えに来た!」と繰り返すばかり。
しかしAさんの母親はこのときすでに亡くなっている。
Aさんの家族もぞっとして天井を見上げると……
稲葉「そのトタン張りの屋根の上を、二本足の何かがものすごい勢いで駆けぬけていったそうよ…」
禅「おや…時間が…余り…ましたね。」
稲葉「あら…ほんとね。」
揺光【どれ、ならば妾が話してやる。】
稲葉「あら、揺光」
禅「いつの…まに…。」
揺光【細かい事は良いではないか。学舎(学校)の怪談じゃ】
Aが夜、学校に忘れ物をしたのに気付き一人で取りに行った。
夜の学校は不気味でさっさと帰ろうと忘れ物を持ち教室を出て廊下を急ぎ足で歩いていたところ……
ふと窓の方に目をやると向こうの校舎から同じ様にこっちを見ている女の子がいる。
その校舎はカタカナのコの字型になっていて、ちょうどコの下の棒にAがいて、中庭をはさんで向こう、上の棒に女の子がいるのだ。
この時間に自分以外の人が校舎にいるのを不思議に思って、廊下を歩いて向こう側に行くとぼんやりと人影が見えさらに近ずいていくと、女の子が窓の下枠にひじをかけて向こうを見ているのが見えた。
そして、その女の子が見えるのと同時に気付いたのは、その女の子の胸から下が何も無いの である。
Aが恐怖で固まった瞬間、その女の子が振り返りすさまじい形相でにらみつけてきた。
無我夢中でその場から逃げ出し…
走りながら肩ごしに振り返って後ろを見るとすぐ後ろから腕を組んで、ほふく前進のようにして女の子がすごいスピードで追い掛けてくる。
このままじゃあ追いつかれる!!
Aはトイレに駆け込んで、一番奥の個室に入って 鍵をかけてうずくまった。
すぐにトイレのドアが開く音がして、しかも個室の一つ一つがチェックさ れてるのが聞こえた。
キィ--
「ここにはいなぁーい…」キィ--
「ここにもいなぁーい…」
次は自分の番だ!
ふるえながらうつむいてうずくまる。
………どれくらい時間がたったのだろうか、いつまでたっても自分のところには来ない。
そのうちに辺りも明るくなってきて…
「朝?助かったぁ~~~」
揺光【ほっとして顔をあげると……ドアの上のふちに肘をかけてさっきの女がこっちを見下ろして、ニタァと笑っとったそうじゃ】
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストはいないわ。」
禅「では…久々…に…俺たち…が…話…ますか。」
稲葉「そうね。じゃあ、禅君からお願いできる?」
禅「はい…わかり…ました。俺の…部隊…の…人の…同僚の…話です」
同僚が武蔵野のほうを運転中、墓場の近くを通った。
なんとなく「いやだなあ」と思って運転していると…
バックミラーに何かが写ったのが視界の片隅に入った。
ギョッとして見てみると、なんと髪の毛を振り乱した女性が車に向かって鬼のような形相で走ってくる。
同僚は、あの瞬間は今でも鮮明に覚えていると言っていた。
「うわっ幽霊だ!」と思った同僚は本能的に加速。
猛スピードでその場を立ち去った。
しかし、次の日なにげなく新聞を見ると、なんと若い女があの墓場の近くで暴漢に襲われ、殺されていたことが判明した。
死亡推定時刻は同僚が墓場を通った数十分後。
おそらく、あの時あの女性は同僚の車を見て、暴漢から全力で逃げてきたのだろう。
同僚はその記事を見て、激しい後悔の念にかられたらしい。
禅「あのとき…助けて…いれば…っと……」
稲葉「じゃ、私ね…」
Aさんは、農作業中に誤って振り下ろした鍬を自分の足にヒットさせてしまい、足を大怪我してしまった。
片田舎であったから、Aさんは片足切断の上、死線を2~3日さまよったそうだ。
それもどうにか小康状態をむかえ、安心した家族はひとまずAさんを自宅につれて帰った。
そしてその夜…
Aさんとふすまを隔てた隣で寝ていたAさんの家族は、隣室から聞こえるただならぬうめき声で目を覚ました。
慌てて起きてふすまを開けると、Aさんがものすごい形相でうなされている。
すぐにAさんを起こしてみると、怯えきった表情で天井を指差し「母ちゃんが迎えに来た! 母ちゃんが迎えに来た!」と繰り返すばかり。
しかしAさんの母親はこのときすでに亡くなっている。
Aさんの家族もぞっとして天井を見上げると……
稲葉「そのトタン張りの屋根の上を、二本足の何かがものすごい勢いで駆けぬけていったそうよ…」
禅「おや…時間が…余り…ましたね。」
稲葉「あら…ほんとね。」
揺光【どれ、ならば妾が話してやる。】
稲葉「あら、揺光」
禅「いつの…まに…。」
揺光【細かい事は良いではないか。学舎(学校)の怪談じゃ】
Aが夜、学校に忘れ物をしたのに気付き一人で取りに行った。
夜の学校は不気味でさっさと帰ろうと忘れ物を持ち教室を出て廊下を急ぎ足で歩いていたところ……
ふと窓の方に目をやると向こうの校舎から同じ様にこっちを見ている女の子がいる。
その校舎はカタカナのコの字型になっていて、ちょうどコの下の棒にAがいて、中庭をはさんで向こう、上の棒に女の子がいるのだ。
この時間に自分以外の人が校舎にいるのを不思議に思って、廊下を歩いて向こう側に行くとぼんやりと人影が見えさらに近ずいていくと、女の子が窓の下枠にひじをかけて向こうを見ているのが見えた。
そして、その女の子が見えるのと同時に気付いたのは、その女の子の胸から下が何も無いの である。
Aが恐怖で固まった瞬間、その女の子が振り返りすさまじい形相でにらみつけてきた。
無我夢中でその場から逃げ出し…
走りながら肩ごしに振り返って後ろを見るとすぐ後ろから腕を組んで、ほふく前進のようにして女の子がすごいスピードで追い掛けてくる。
このままじゃあ追いつかれる!!
Aはトイレに駆け込んで、一番奥の個室に入って 鍵をかけてうずくまった。
すぐにトイレのドアが開く音がして、しかも個室の一つ一つがチェックさ れてるのが聞こえた。
キィ--
「ここにはいなぁーい…」キィ--
「ここにもいなぁーい…」
次は自分の番だ!
ふるえながらうつむいてうずくまる。
………どれくらい時間がたったのだろうか、いつまでたっても自分のところには来ない。
そのうちに辺りも明るくなってきて…
「朝?助かったぁ~~~」
揺光【ほっとして顔をあげると……ドアの上のふちに肘をかけてさっきの女がこっちを見下ろして、ニタァと笑っとったそうじゃ】