ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストは鬼と九尾の狐よ」
悠「だれが鬼じゃい」
揺光【くっくっく。良いではないか。似たようなもんじゃろ。】
悠「いやいや、何が似てるのかわかんねえし。」
揺光【さて、噺すかのう…ある病棟の噺じゃ…】
悠「無視かよ。」
揺光【その病棟には「出る」場所がいくつかあってのう…。】
そのひとつに集中治療室があるが…
スタッフもよく体験するのが、夜勤のとき記録を書いていると後ろから声をかけられるというもの。
中には後ろから覗きこまれたり、肩を叩かれたり…という人も居る。
夜中の2時~3時ごろだった、その日はいつになく落ち着いていて、記録を書く時間がゆっくり取れました。
私は、椅子に座ってのんびりした気分で記録を書いていました。
すると、後ろから「すいませ-ん」と声がかかるんです。
一緒に勤務していた後輩かと思って、「はーい」と振り返ってみると誰も居ません気のせいかと思ってまた記録を書き始めると、「看護婦さ-ん」って聞こえるんです。
「もしかして、患者さんが呼んでるのかも…」と思いそれぞれのベッドを見て回ったんですけど皆熟睡していて誰かが声をかけた風でもありませんでした。
結局誰が声をかけたのか判らないままでした。
揺光【後日先輩に話したら「私なんかいつもだよ、気にしないの。 寂しいモノがふらふらしてるんでしょ?」と…人では無くモノと言うのが面白いじゃろ?】
悠「ほぉ…」
揺光【どうじゃ?即席で考えたには中々な噺じゃろ?】
悠「今の一言が無かったらもっと良かったけどな…」
揺光【くっくっく、妾の【怪談】は真意すらも怪な談じゃ。其こそが【怪談】ではないか?え?悠よ?】
悠「揺光との口論は何世紀掛かっても勝てそうにないから止めとくわ。」
揺光【くっくっく、何じゃ詰まらんのぅ、退屈は怪を殺すのじゃぞ?幻想を殺してくれぬなよ?え?】
悠「へいへい。ある4人家族がとある地方の旅館に宿泊した話しだ…」
深夜に娘がトイレで惨殺されているのが発見された。
全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなる程斬り付けられていた。
死体には舌がなかった。
トイレには格子のついた幅30、高さ10、程の窓と小さな通風孔があったが、とても人の入れる大きさではない。
カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか…。
警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを聴取したが、現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと思われたが、ある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。
なかなか正直に話すことができなかったが、とんでもないことになったので、お話します…と
その息子は盗撮が趣味で再三注意していましたが、事件当夜もビデオカメラで天井裏から個室を撮影していていたのです。
撮影していると格子のはまっている小窓のガラスが開き、ガラスの破片を持った小さな…いや、このビデオテープに一部始終がはいっていますので…
息子はビデオテープについて訪ねられると…
恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
何かがこのテープに入っているのかと思い、捜査員達もテープを再生するのを恐れた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、小窓からガラスの破片らしきものを握った小さな、15~20cm程の老婆が音もなく飛び込んできた。
女性は悲鳴をあげる間もなく咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ…。
女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切り取り、天井を見上げ……
「次はおまえだよ」
と言って小窓から出て行った…
悠「結局事件は未解決のままだが、警視庁に、件のビデオテープが今なお保管されていると言う。ま、『真意』は…不明だけど…な?」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストは鬼と九尾の狐よ」
悠「だれが鬼じゃい」
揺光【くっくっく。良いではないか。似たようなもんじゃろ。】
悠「いやいや、何が似てるのかわかんねえし。」
揺光【さて、噺すかのう…ある病棟の噺じゃ…】
悠「無視かよ。」
揺光【その病棟には「出る」場所がいくつかあってのう…。】
そのひとつに集中治療室があるが…
スタッフもよく体験するのが、夜勤のとき記録を書いていると後ろから声をかけられるというもの。
中には後ろから覗きこまれたり、肩を叩かれたり…という人も居る。
夜中の2時~3時ごろだった、その日はいつになく落ち着いていて、記録を書く時間がゆっくり取れました。
私は、椅子に座ってのんびりした気分で記録を書いていました。
すると、後ろから「すいませ-ん」と声がかかるんです。
一緒に勤務していた後輩かと思って、「はーい」と振り返ってみると誰も居ません気のせいかと思ってまた記録を書き始めると、「看護婦さ-ん」って聞こえるんです。
「もしかして、患者さんが呼んでるのかも…」と思いそれぞれのベッドを見て回ったんですけど皆熟睡していて誰かが声をかけた風でもありませんでした。
結局誰が声をかけたのか判らないままでした。
揺光【後日先輩に話したら「私なんかいつもだよ、気にしないの。 寂しいモノがふらふらしてるんでしょ?」と…人では無くモノと言うのが面白いじゃろ?】
悠「ほぉ…」
揺光【どうじゃ?即席で考えたには中々な噺じゃろ?】
悠「今の一言が無かったらもっと良かったけどな…」
揺光【くっくっく、妾の【怪談】は真意すらも怪な談じゃ。其こそが【怪談】ではないか?え?悠よ?】
悠「揺光との口論は何世紀掛かっても勝てそうにないから止めとくわ。」
揺光【くっくっく、何じゃ詰まらんのぅ、退屈は怪を殺すのじゃぞ?幻想を殺してくれぬなよ?え?】
悠「へいへい。ある4人家族がとある地方の旅館に宿泊した話しだ…」
深夜に娘がトイレで惨殺されているのが発見された。
全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなる程斬り付けられていた。
死体には舌がなかった。
トイレには格子のついた幅30、高さ10、程の窓と小さな通風孔があったが、とても人の入れる大きさではない。
カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか…。
警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを聴取したが、現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと思われたが、ある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。
なかなか正直に話すことができなかったが、とんでもないことになったので、お話します…と
その息子は盗撮が趣味で再三注意していましたが、事件当夜もビデオカメラで天井裏から個室を撮影していていたのです。
撮影していると格子のはまっている小窓のガラスが開き、ガラスの破片を持った小さな…いや、このビデオテープに一部始終がはいっていますので…
息子はビデオテープについて訪ねられると…
恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
何かがこのテープに入っているのかと思い、捜査員達もテープを再生するのを恐れた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、小窓からガラスの破片らしきものを握った小さな、15~20cm程の老婆が音もなく飛び込んできた。
女性は悲鳴をあげる間もなく咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ…。
女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切り取り、天井を見上げ……
「次はおまえだよ」
と言って小窓から出て行った…
悠「結局事件は未解決のままだが、警視庁に、件のビデオテープが今なお保管されていると言う。ま、『真意』は…不明だけど…な?」