ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡7

ー稲葉の部屋(隣)(11/24/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ」

悠「夢想夏郷2を最近購入したおれだ」

ミハイル「サシガメを大量購入してみた偉大な僕だ。」

優希「サシガメ?」

ミハイル「肉食カメムシ。ちなみにこれだ。」

ドンッ!うぞうぞうぞ……

優希「気持ち悪!!」

悠「文字通り瓶詰めだな」

ミハイル「ちなみに「虫」や「蟲」と表現される生物は、学問的にはかなり乱暴なくくりだ。昆虫(昆虫目)とムカデやヤスデ(多足亜門)、サソリや蜘蛛(クモ網)などのお馴染みがいれば、ダニやウデムシ、ウミグモ、絶滅したウミサソリまで含まれる。」

優希「つまり……虫って言うのは?」

ミハイル「中に骨が無くてカニやエビっぽくないさのた大勢をおおざっぱに「むし」と呼んでるに過ぎん。」

優希「おおざっぱに……ですか」

悠「っか、昆虫類だけでも100万種は存在してるからな。」

優希「100万?!」

悠「あんまり知られてないけど昆虫類は地球で最も繁栄してるからな。」

ミハイル「あらゆる動物種の中でもぶっちぎりの多様化をみせてる。それだけ各地に適応した種類に進化して、種としての強さを持ってる訳だ。」

悠「種としてでなくても強靭な牙、顎、毒、糸、針、手足、なんでも持ってるけどな」

優希「蜂、蟷螂、蜘蛛、百足なんかは典型的にその類ですね」

ミハイル「だが、一方、個体の寿命は短い、実はこれも「適応」という面からすると有利に働く。哺乳類が一世代変異をする十数年の間に、ほとんどの昆虫は十数回、寿命が短い蠅なんかは100回以上も世代交代。それだけ進化のチャンスがある。」

悠「っか、節足動物は世代物量が圧倒的だ、そのなかで昆虫類は適応進化に特化した訳だ。」

ミハイル「特例としてサソリや百足は昆虫より長生きだが子孫は少ない。」

優希「初歩的な質問なんですけど、虫ってどのくらい前から居たんですか?」

ミハイル「両生類が上陸する1億年以上前には、すでに地上は昆虫類で埋め尽くされていたことが化石から判明している。」

悠「虫は耐寒、耐熱、大雪、耐水と色んなモノに対抗あるからな。まぁ、火炎瓶とかを放てば一発で焼却できるけど」

優希「バイオハザードですか」

悠「火炎放射器で汚物は消毒だ!!」

優希「そんな世紀末は嫌です」

ミハイル「国語の教科書でおなじみのひとつの大陸パンゲア。2億5000万年前ともいわれるこの大陸があった時代に、シロアリはパンゲア全域に生息していた。その後、パンゲアは分裂して別々の大陸となり、現在の世界地図へと移り変わっていくわけだが、そのすべてにシロアリが居るのはパンゲアに由来する。」

悠「ちなみにシロアリ餌にするアリクイは南米にしか生息しない。」

ミハイル「そういう部分からも哺乳類が昆虫に比べ、いかに進化が遅いか分かるだろ。あと、あまり知られていないが、地球上でもっともはやく空を飛んだのも昆虫だ。デボン紀(約4億年前)の化石からは、昆虫が空を飛んでたと思うようなものが見つかっている。だが、そんな進化にたけた昆虫も、一方で進化前、つまり「昆虫の起源とはなんだ?」については、意外にもあまり詳しく分かって無かったりする。」

悠「バイオもそうだけど、ホラーとかだと虫は良く使われるよな」

優希「見た目的にも数的にも集団とか巨大化とか怖いですからね。」

ミハイル「僕は部屋いっぱいにゴキブリが居ても平気だけどな」

悠「お前がゴキブリみたいなものだしな。」

ミハイル「お前の家のポストの中に大量のウジ虫を投函してやろうかコラ!」

悠「今この場で顔を潰すぞコラ!」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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