ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストはまたまた紫さんと最凶の九尾揺光よ。…あと、悠もね」
紫「うふふ。」
揺光【ふっふっふ。】
悠「考えてみりゃ、百物語りで実際に妖怪が語るってどうなんだろうな」
紫「悠は細かいわね。人間小さいんじゃない?」
揺光【アソコと態度はでかいのにのぅ】
悠「黙れ。色魔妖怪が。」
紫「じゃ、話すわよ。ある人間…そうね仮にAとするわ。」
Aが友人三人と旅行に行った時の事。
とある旅館で一泊する事になっていた。
有名な旅館との事。
食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。
寝床は結構な広さの和室だった。
生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。
四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人と眠りに入っていく。
Aも眠くなって来た。
スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。
ところがふと気付く。
四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。
あれ?
部屋を見回して見た。
友人達は気持ち良さそうに眠っている。
気の性か。そう思いながら寝返りを打った。
ふと目に入ってきたモノ。
赤い着物の日本人形だった。
最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。
おまけに物音まで聞こえて来た。
フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。
バサッ、バサッ、バサッ、何の音?
目を凝らして人形をよく見てみる。
動いていた。
両手をゆっくり上げては降り下ろす、両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。
そしてその度にフーッ、バサッ。
Aは思わず小さな声を上げてしまった。
その声に気付いたのか、人形はAの方に向き直る。
そして一言。
紫「……見るなぁぁ!!ってね♪」
揺光【うむ、では…次は妾じゃな。ではある男の噺じゃ。】
九段の靖国通りに面した、郵便局の前のあるビルに入ったときです。
そのビルの10階で仕事をするようになったのですが、それまで平気でマシンルームで徹夜をしていた私が、この部屋は恐いと思い、特にこの辺がおかしいと感じ決してその場所では作業をしませんでした。
ある時、夜の11時位なのですが一人で端末に向かっていますと、隣の部屋かなにかで、大声で話す男の声がしました。
まだ人がいるのかと思い、様子を見に行ったのですが誰もいません。
しばらくしてまた、声がするのですが今度は男の人と何人かの子供の声なのです。
なにか談笑しているらしいのですが、おかしいと思ったのは、会社に子供がいることと、日本語であることはわかるのだけれど何を話しているのか分からない点でした。
何年かしてそのビルから会社が引っ越すときに、隠されていた謎はとけました。
以前は、屋敷が建っていたのですが、そこの主人もいろいろな声や現象が起こるため、それを壊して今のビルにしたそうなのです。
できるだけ地面と道路から離れたかったそうです。
その場所は、戦争中、皇居が近いので爆撃は免れていたのですが、一度B29が爆弾を捨てたことがあったそうです。
爆撃がないため疎開せずに残っていた家族がいたのですが、爆弾はちょうどその居間を直撃したそうです。
時間的に食事時だったのでしょう。今もその一家はまだ自分たちが死んだことに気づかずに、笑いながら、いろんなことを話しながら食事をしているらしいのです。
揺光【その霊は今も残っておるそうじゃ…フッー】
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストはまたまた紫さんと最凶の九尾揺光よ。…あと、悠もね」
紫「うふふ。」
揺光【ふっふっふ。】
悠「考えてみりゃ、百物語りで実際に妖怪が語るってどうなんだろうな」
紫「悠は細かいわね。人間小さいんじゃない?」
揺光【アソコと態度はでかいのにのぅ】
悠「黙れ。色魔妖怪が。」
紫「じゃ、話すわよ。ある人間…そうね仮にAとするわ。」
Aが友人三人と旅行に行った時の事。
とある旅館で一泊する事になっていた。
有名な旅館との事。
食事をおおいに楽しむとあとは寝るだけ。
寝床は結構な広さの和室だった。
生け花や掛け軸、日本人形が飾ってあった。
四組みの布団に各自潜り込むと、疲れからか一人、また一人と眠りに入っていく。
Aも眠くなって来た。
スーッ、スーッという寝息が耳に心地良い。
ところがふと気付く。
四人で寝ているのに聞こえてくる寝息が多い気がする。
あれ?
部屋を見回して見た。
友人達は気持ち良さそうに眠っている。
気の性か。そう思いながら寝返りを打った。
ふと目に入ってきたモノ。
赤い着物の日本人形だった。
最初に見た時は確か舞を模したポーズだったのに何か変だ。
おまけに物音まで聞こえて来た。
フーッ、フーッ、フーッ、息苦しそうな呼吸の音。
バサッ、バサッ、バサッ、何の音?
目を凝らして人形をよく見てみる。
動いていた。
両手をゆっくり上げては降り下ろす、両手をゆっくり上げては降り下ろす、その繰り返し。
そしてその度にフーッ、バサッ。
Aは思わず小さな声を上げてしまった。
その声に気付いたのか、人形はAの方に向き直る。
そして一言。
紫「……見るなぁぁ!!ってね♪」
揺光【うむ、では…次は妾じゃな。ではある男の噺じゃ。】
九段の靖国通りに面した、郵便局の前のあるビルに入ったときです。
そのビルの10階で仕事をするようになったのですが、それまで平気でマシンルームで徹夜をしていた私が、この部屋は恐いと思い、特にこの辺がおかしいと感じ決してその場所では作業をしませんでした。
ある時、夜の11時位なのですが一人で端末に向かっていますと、隣の部屋かなにかで、大声で話す男の声がしました。
まだ人がいるのかと思い、様子を見に行ったのですが誰もいません。
しばらくしてまた、声がするのですが今度は男の人と何人かの子供の声なのです。
なにか談笑しているらしいのですが、おかしいと思ったのは、会社に子供がいることと、日本語であることはわかるのだけれど何を話しているのか分からない点でした。
何年かしてそのビルから会社が引っ越すときに、隠されていた謎はとけました。
以前は、屋敷が建っていたのですが、そこの主人もいろいろな声や現象が起こるため、それを壊して今のビルにしたそうなのです。
できるだけ地面と道路から離れたかったそうです。
その場所は、戦争中、皇居が近いので爆撃は免れていたのですが、一度B29が爆弾を捨てたことがあったそうです。
爆撃がないため疎開せずに残っていた家族がいたのですが、爆弾はちょうどその居間を直撃したそうです。
時間的に食事時だったのでしょう。今もその一家はまだ自分たちが死んだことに気づかずに、笑いながら、いろんなことを話しながら食事をしているらしいのです。
揺光【その霊は今も残っておるそうじゃ…フッー】