ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡7

ー稲葉の部屋(隣)(10/12/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは楓子ちゃんと影子ちゃんよ」

楓子「実は自転車に乗るのが苦手な私ですやよ」

影子「電車が大っ嫌いなあたいだ」

優希「自転車のれないとか?」

楓子「乗れるには乗れますやよが……誰かをうしろに乗せたり、少しでも重いものを乗せるとバランスが取れなくなってしまうですやよ。」

優希「そうなんだ。」

影子「それ……ただ、刀が邪魔なだけじゃないの?」

楓子「刀が邪魔と思ったことは一度もありませんやよ」

優希「(刀差して、チャリ乗ってたらバランス取りにくいだろうな)」

紅菜「音無さんは電車って……酔うの?」

影子「どいつもこいつも平気であたいの足踏んでいくんだよ」

優希「見えて無かったらそうなるよね…。」

影子「蹲ってたりしたら蹴られるし。電車とかに乗ったら連結部分で居なきゃいけない……。」

優希「それは辛いなぁ」

影子「まー、ダルイときは黙ってグリーン車側で居るんだけどね」

優希「うわっ、ズルっ!」

影子「切符代も払わないし」

楓子「その、調子で行くと映画館とかもタダではいれますやよね」

影子「余裕」

優希「おーい、この子だいぶ得してるぞ。」

影子「気づかない方が悪いんだし」

楓子「そうやって必死に悪いことして、誰かに気づかれようとしていたんですねやよ。よよよ。」

影子「そんなんじゃねぇし?!てゆーか、よよよじやねーよ!!」

優希「その消えたり出たりは自由意思でできるの?」

影子「これは……あたいもよくわかってないんだ。もともと、生まれついて存在感が無かったっていうか、人に気づかれにくいタイプだったのがどっかでおかしくなってこんな感じになってたし。」

楓子「大変そうですねやよ」

影子「日常生活にバリバリ支障きたしてたよ。っても、あたいの不幸なんてその辺りに転がってる喜劇と同じだよ」

優希「割と強いね。」

影子「不幸自慢で絶望ってる奴はもともと弱い人間なんだ。そうやって弱みで自分は可哀想とレッテル張ってるやつなんかが強くなれる訳無い……って、柏さんにさんざん言われてきたし。」

優希「うわぁ…。」

楓子「柏殿らしいですやよ。」

優希「位置的に楓子ちゃんからして柏さんはどうなんだ?」

楓子「ハッキリしたところは尊敬しますやよ。多少やり過ぎな所も有りますけどやよ」

影子「ま、我儘な人だけどな」

優希「怒られない?」

影子「いいのよ。強さの最小単位は我儘を通す力、意思を通す力。そういう我儘は強さの証。…………そういう意味では悠も同じだわ。」

楓子「デレという物ですねやよ」

影子「ちげーし!」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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