ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストは天然で優しさと危うい感に定評のある月見里優日と天然でタラシに定評のある小鳥遊悠よ」
悠「久々にきたらこれだよ。」
優日「あはは。」
悠「いや、笑ってるけど優日も軽くバカにされてるからな。」
稲葉「私が嫁をバカにするわけ無いじゃない。」
悠「優日は鈴猫の嫁だ。」
稲葉「私的には優日×六花派ね。」
悠「じゃあ、レミ×優日で」
禅「すい…ません…あちらに…気にせず…どうぞ…」
優日「うん、じゃあ…友達が家族でとある島に旅行に行った時の事の話なんだけど…」
左が海で断崖右が山で絶壁つー道を車で走ってたのね。
車のライトはもう付いてた時間に宿に向かってたんだけど、父が運転してて、母は助手席。
彼女は母の後ろの席で(つまり海側)その隣で妹が彼女の膝枕で眠ってたの。
彼女はずっと海の漁火を眺めてたんだけど、しばらくしたら妹が寝返りを打って座席からずり落ちそうになったんで慌てて元に戻した。
すると急に母が「ねぇ、今の…」と言い、父が続けて「足、あったよな…?」と言った。
何の事だか分からなくて車外を見たが、何も見えない。
両親に聞いても答えてくれない。
宿に着いて部屋での食事も終わり、仲居さんが片付けてくれている時、父と妹が風呂に行ったので、母と仲居さんで談笑を始めた。
「今日どこへ行かれたんですか?」
との問いに色々答えていた母がふと、「○○の辺りを通った時に…」と話を始めた。
さっきの「足あったよな」の会話があった場所だ。
母によると、暗い道で民家も見当たらず、停まっている車もなかったのに、車道のガードレールのトコロに女の子と男の子が海側を見て立っていたらしい。
そしてウチの車が通りかかる時首だけをこちらに向けて、ゆっくりと会釈をしたと…。
その話を聞いた仲居さんが…
優日「ああ、あの辺は出るらしいですよ。って言ったらしいよ…」
悠「んじゃ…俺だな。親父の会社の人から聞いた話だ。…ある梅雨の日の出来事。」
会社で昼食を食べているときにそれは起こった。
友人と会い向かいの席で話をしながら食事をしていると、席の横にある窓から友人が何気なく雨の降る景色を見た。
食堂は2階なのでその窓からは町が見渡せる。
窓の外を見る友人に異変が起こった。
景色を食い入るように見たまま固まってしまったのである。
そして表情が見る見る恐怖に歪んでゆく。
「おい、どうしたんだよ」
話しかけても動かない。
友人の視線につられるようにして自分の視線も窓の外へ行く。
外は雨だった。
そして異常な物にすぐ気付いた。
目の前に立ち並ぶ電柱。
その電柱のてっぺんに近いあたりに老婆がいた。
それも腰から上だけが、斜めに突き出していたのである。
雨ではあったがその老婆の顔はやけにはっきりと見えた。
その老婆の顔は二度と忘れられないほど異様であった。
その目も鼻も口も、つまり顔の造作の一つ一つが
奇妙なほどに顔の中心に寄っていたのだった。
悠「……そして不釣合いなほど大きな口は顔が歪むほど笑って消えたらしい…」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日はゲストは天然で優しさと危うい感に定評のある月見里優日と天然でタラシに定評のある小鳥遊悠よ」
悠「久々にきたらこれだよ。」
優日「あはは。」
悠「いや、笑ってるけど優日も軽くバカにされてるからな。」
稲葉「私が嫁をバカにするわけ無いじゃない。」
悠「優日は鈴猫の嫁だ。」
稲葉「私的には優日×六花派ね。」
悠「じゃあ、レミ×優日で」
禅「すい…ません…あちらに…気にせず…どうぞ…」
優日「うん、じゃあ…友達が家族でとある島に旅行に行った時の事の話なんだけど…」
左が海で断崖右が山で絶壁つー道を車で走ってたのね。
車のライトはもう付いてた時間に宿に向かってたんだけど、父が運転してて、母は助手席。
彼女は母の後ろの席で(つまり海側)その隣で妹が彼女の膝枕で眠ってたの。
彼女はずっと海の漁火を眺めてたんだけど、しばらくしたら妹が寝返りを打って座席からずり落ちそうになったんで慌てて元に戻した。
すると急に母が「ねぇ、今の…」と言い、父が続けて「足、あったよな…?」と言った。
何の事だか分からなくて車外を見たが、何も見えない。
両親に聞いても答えてくれない。
宿に着いて部屋での食事も終わり、仲居さんが片付けてくれている時、父と妹が風呂に行ったので、母と仲居さんで談笑を始めた。
「今日どこへ行かれたんですか?」
との問いに色々答えていた母がふと、「○○の辺りを通った時に…」と話を始めた。
さっきの「足あったよな」の会話があった場所だ。
母によると、暗い道で民家も見当たらず、停まっている車もなかったのに、車道のガードレールのトコロに女の子と男の子が海側を見て立っていたらしい。
そしてウチの車が通りかかる時首だけをこちらに向けて、ゆっくりと会釈をしたと…。
その話を聞いた仲居さんが…
優日「ああ、あの辺は出るらしいですよ。って言ったらしいよ…」
悠「んじゃ…俺だな。親父の会社の人から聞いた話だ。…ある梅雨の日の出来事。」
会社で昼食を食べているときにそれは起こった。
友人と会い向かいの席で話をしながら食事をしていると、席の横にある窓から友人が何気なく雨の降る景色を見た。
食堂は2階なのでその窓からは町が見渡せる。
窓の外を見る友人に異変が起こった。
景色を食い入るように見たまま固まってしまったのである。
そして表情が見る見る恐怖に歪んでゆく。
「おい、どうしたんだよ」
話しかけても動かない。
友人の視線につられるようにして自分の視線も窓の外へ行く。
外は雨だった。
そして異常な物にすぐ気付いた。
目の前に立ち並ぶ電柱。
その電柱のてっぺんに近いあたりに老婆がいた。
それも腰から上だけが、斜めに突き出していたのである。
雨ではあったがその老婆の顔はやけにはっきりと見えた。
その老婆の顔は二度と忘れられないほど異様であった。
その目も鼻も口も、つまり顔の造作の一つ一つが
奇妙なほどに顔の中心に寄っていたのだった。
悠「……そして不釣合いなほど大きな口は顔が歪むほど笑って消えたらしい…」