ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡6

ー稲葉の部屋(隣)(8/19/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジ…!」
貞子たん『お~!』

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ」

悠「ポイズンマスター資格二級のおれだ」

ミハイル「ポイズンマスター免許皆伝の僕だ。」

優希「ポイズンマスター……ってなんすか?」

悠「知らん」

ミハイル「なんだそれは?」

優希「ああ……この二匹毒がまわって死ねばいいのに」

ミハイル「なぜだか知らんが僕に毒は効かんぞ。昔、トリカブトを食べたか平気だった」

悠「お前が人間じゃないからだろ」

ミハイル「そうだな。僕の美しさは美の化身といってもいい」

悠「不細工な化け物?あはは、優希ちん上手いこというじゃないか」

優希「いってないです?!」

ミハイル「はっはっはー。ちょうど焼き肉のタレが逃げて人体実験用の人間を探してたところだ。」

優希「だから、なんもいってないですから!!」

紅菜「……という訳で、毒物の種類などを話してきて、今回は現在の時代背景を反映してどういった毒殺がミステリー向けとなるのかを、考察していってもらえますか?」

悠「うむ。」

優希「ナチュラルに無視して、話しをすすめるな!」

悠「口紅に混入して付けた瞬間即死するクラスになると有機リン系の猛毒、サリンでも不可能。そのうえのランクのVXガスやロシアのノビコックガスなんかのウルトラ猛毒レベルなら出来なくもないが一般人や普通の犯罪組織程度が扱えるレベルを逸脱してるな。」

ミハイル「お前のいとこならすぐに作れるだろ。」

悠「あー……柏ならそりゃ手に入れられなくも……」

ミハイル「違う。従姉の方だ。あの女が作るクソ不味い料……」

ドコッッ!!!!!!!!

悠「梔姉さんのことで余計な事いうとミンチにするぞ」

優希「多分聞こえてませんよ。顔面に深々と拳突き立ってましたし」

悠「っで、話しは戻るが百歩……いや、一万歩譲って仮に入手できたとしても口紅に混ぜる段階で間違いなく犯人は死ぬな。」

優希「マジすか」

悠「うん。それだけ猛毒だとうっかり揮発した蒸気ですら超毒で、熱い飲み物なんかに混入しようものならモワッと蒸発、やっぱり下手人が死ぬ。そうなったらミステリーじゃなくコメディだよな。ケラケラケラ」

優希「笑い方が妖怪じみてきてますよ」

悠「む……揺光と最近話してるからうつったか…」

貞子たん『ケタケタケタ……』

優希「真似しなくていいから」

ミハイル「毒物というカテゴリーの中では「天然由来かどうか」「事故かどうか」が当世ミステリーのポイントになるわけだが……」

優希「回復はや…」

悠「アレは地球外生命体だからな普通の方法だと殺せないんだよ」

紅菜「天然由来と事故ってどういうことですか?」

ミハイル「例えばトリカブトや毒キノコによる中毒を人為的に発生させれば、謀殺でありながら見た目は事故死という事件をつくれるわけだ。」

優希「ああ、なるほど。」

悠「お前まさか経験ないよな」

ミハイル「僕なら証拠は残さん」

悠「それもそうか」

優希「えっ、納得ですか」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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