ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡

ー稲葉の部屋(仮)ー

稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」

禅「烏哭禅の…」

稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」

稲葉「今日はゲストは池袋西口の王様、虎狗琥崇さんよ」

崇「あぁ…」

禅「お越し…いただき…ありがとう…ございます」

崇「ふっ…余興だ。楽しませてもらう。」

稲葉「じゃあ、私が先に話すわ。友人から聞いた話で…mixiは知ってるわよね?」

中には何百人もマイミク作っている人もいるかも知れない。

実際に体験したのは友人のマイミクなんだけど、そのAもミクシィを毎日のように活用して徐々に友達を増やしていった。

ある日、Aのマイミクの一人が突然、失踪したらしい。そのマイミクBは職場に行くと告げたきり、誰にも言わず失踪した。

それをAが知ったのは一週間後。ただし間接的に聞いただけだったし、さして仲がよかった訳でもない。

彼のトップページを覗いてももちろん更新されていないし、Bについて話題にする者も特にいなかったので、Aはいつしか失踪のことは忘れていた。

それからしばらく経って。mixiでBの日記が更新されていた。

Aは彼が帰還したのだと思い、暇つぶしにBの日記を閲覧する。

他愛のない内容だが、日記だからそんなものだろうと思っていた。

マイミクが数人程度のBにコメントをつける者もいない。
失踪以前と変わったといえば、日記をほぼ毎日つけるようになった事だ。

一ヵ月後、Aが何気に新聞を開く。

お悔やみ欄にはBの名前が記入されていた。まだ三十代前半。珍しい名前なので間違いないという。

Aは慌ててmixiにアクセスしたら、なんと死んだはずのBの日記が更新されていた。

Aは戦慄した。
あまりに怖くてそのままmixiを退会したのだと言う。

友人はAの突然の退会を不審に思って、彼のケータイに電話して、この話を聞いたらしい。

稲葉「…噂によれば、そのAも数日後に原因不明の失踪をしてしまったらしいわ。」

崇「じゃあ俺だな。戦争に行った爺の話だ…第二次世界大戦の時…日本にいる日本人には途中まで負けているのにもかかわらず勝ち続けてるって言ってたのは知ってるな?」

そのころ前線はひどい有様だった。

食料は尽きて、水もない、ケガはしてて、手足の一部がないなんて当たり前だ。
軍医はいても設備がない。
持っているのは武器だけ。
そしたら仲間の邪魔きならないように国ために名誉の死、自爆するわけだ。

くだらねぇ…
まぁそれは置いて…

中にはあまりの食料不足のために、死にかけのやつを殺して食う場合も奴もいたらしい。

崇「…戦争経験者が身近にいて最前線で戦ってる奴だったら…人肉を食ってるかもな…」
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