ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは紅くんとドライな宮塚くんよ。」
紅「よろしく。」
宮塚「……。」
禅「宮塚…さん…が…来るとは…珍しい…ですね。」
紅「俺が連れてきた。暇そうだったし。」
宮塚「お前と一緒にするな。」
紅「ま、いいだろ。」
稲葉「それで、どっちが先に話すのかしら?」
紅「連れてきたし俺から話な先輩から聞いた話だ。ワンルームの安マンションで一人暮らし三年目…」
安いマンションでユニットバスなので基本的によっぽどの時でもない限り湯船に湯は張らず、今日もいつも通りシャワーのみで済ませた。
コックを捻って湯を出し始めた時……
ふと足元がざわつくので何かと思い視線を落としたら、何本もの髪の毛が…
放っておいたら排水口詰まりの元になると思い。
とりあえずその髪を取ろうとシャワーを一旦止めしゃがみ揺れている髪の毛を引っ張った…
紅「髪の毛が流れかけて揺れる排水口、その中に目玉があったそうだ…先輩はその日の内にアパートを引き払ったらしい…」
宮塚「オチの無い話だな。」
紅「俺は宮ちゃんの前座だ。」
宮塚「……はぁ、あるやつから聞いた話だ…」
10年近く前、そいつは出張で京都に行った。
その日は1日中スケジュールが詰まっていて、ホテルにチェックインしたのは、夜の10時を回っていた。
いつもの出張なら、これから夜の街に繰り出すのだが、朝早く東京を出たこともあって疲れていた俺は、弁当とビールを買って部屋で過ごすことにした。
腹も一杯になり、ビールに心地よく酔った俺は、部屋の電気も消さないまま、いつしか眠ってしまったらしかった。
しばらくして夜中に右腕が痺れて目が覚めた。
右腕に何かが乗っている…
まるで女に腕枕をしているようだ、部屋の電気はついている。
半分寝ぼけ眼の俺は、さほど不思議にも思わず右腕を見た。
すると長い髪の女が、無表情で俺の腕を枕にしてこちらを見つめている。
「うおぉっ!!」
我に帰った俺は思わず叫んで身を起こした。
もう女の姿は無い。気のせいか…。
いやしかし、右腕にはまだ女の頭のズシッとした感触が残っている。
不思議だ…
そう思いながら、さすっていた右腕を何気なく見ると…
宮塚「そこには、くっきりと髪の毛の跡が残っていたそうだ……」
紅「お、やるなぁ。」
宮塚「まぁ、これもよく聞くタイプのはなしだけどな。」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは紅くんとドライな宮塚くんよ。」
紅「よろしく。」
宮塚「……。」
禅「宮塚…さん…が…来るとは…珍しい…ですね。」
紅「俺が連れてきた。暇そうだったし。」
宮塚「お前と一緒にするな。」
紅「ま、いいだろ。」
稲葉「それで、どっちが先に話すのかしら?」
紅「連れてきたし俺から話な先輩から聞いた話だ。ワンルームの安マンションで一人暮らし三年目…」
安いマンションでユニットバスなので基本的によっぽどの時でもない限り湯船に湯は張らず、今日もいつも通りシャワーのみで済ませた。
コックを捻って湯を出し始めた時……
ふと足元がざわつくので何かと思い視線を落としたら、何本もの髪の毛が…
放っておいたら排水口詰まりの元になると思い。
とりあえずその髪を取ろうとシャワーを一旦止めしゃがみ揺れている髪の毛を引っ張った…
紅「髪の毛が流れかけて揺れる排水口、その中に目玉があったそうだ…先輩はその日の内にアパートを引き払ったらしい…」
宮塚「オチの無い話だな。」
紅「俺は宮ちゃんの前座だ。」
宮塚「……はぁ、あるやつから聞いた話だ…」
10年近く前、そいつは出張で京都に行った。
その日は1日中スケジュールが詰まっていて、ホテルにチェックインしたのは、夜の10時を回っていた。
いつもの出張なら、これから夜の街に繰り出すのだが、朝早く東京を出たこともあって疲れていた俺は、弁当とビールを買って部屋で過ごすことにした。
腹も一杯になり、ビールに心地よく酔った俺は、部屋の電気も消さないまま、いつしか眠ってしまったらしかった。
しばらくして夜中に右腕が痺れて目が覚めた。
右腕に何かが乗っている…
まるで女に腕枕をしているようだ、部屋の電気はついている。
半分寝ぼけ眼の俺は、さほど不思議にも思わず右腕を見た。
すると長い髪の女が、無表情で俺の腕を枕にしてこちらを見つめている。
「うおぉっ!!」
我に帰った俺は思わず叫んで身を起こした。
もう女の姿は無い。気のせいか…。
いやしかし、右腕にはまだ女の頭のズシッとした感触が残っている。
不思議だ…
そう思いながら、さすっていた右腕を何気なく見ると…
宮塚「そこには、くっきりと髪の毛の跡が残っていたそうだ……」
紅「お、やるなぁ。」
宮塚「まぁ、これもよく聞くタイプのはなしだけどな。」