ー放送ー⚡電脳ラジオ(伍)⚡6

ー稲葉の部屋(隣)(6/2/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『ごぉっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(伍)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「天国。俺やで。」

千世子「煉獄。千世子なのだ。」

ラム「奈落。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「美少女がいるならどこだって天国ですよ。」

ゆえ「まちがいではない……。」
ドスッ!
友利「やっばぁ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「見た目最高やけど中身が最悪のパターンもあるで」

千世子「クラッシャーなのだ」

ラム「実際性質の悪いのはいるからね」

プロメ(仮)【ドロドロドロドロ。では、今回は「メーナーク」でトークしてもらいます。レディファイト!】

福太郎「メーナークはタイで語られる怪異。同国ではだれもが知る怪談「メーナーク・プラカノン」に登場する悪霊で、1870年前後に実際にあった事件に登場する存在として信じられとる。メーナークは「ナーク母さん」といった意味合いの言葉で、幽霊の名前は「ナーク」や。ナークは出産時に亡くなった女性だが、徴兵された夫の元に死後、同じく出産時に死亡した子供を連れて現れ、夫が兵役を終えて帰宅した後はまるで生きているかのように彼と家庭生活を営んだそうや。」

ゆうな「泣けるぜ」

ゆえ「いいはなしだなー……」

福太郎「悲しい話でもあるんやけどね。」

千世子「タイでは胎内に子を残したまま亡くなった女性は、「ピー・ターイタンクロム」という悪霊と化すと信じられており、そうならないよう、寺院で手厚く葬られていたが、ある呪術師が呪術用の脂を彼女の死体から取り出そうと掘り起こしたため、ナークはピー・ターイタンクロムとなったというのだ。ある時、夫はこのピー・ターイタンクロムの手足が伸びるという特徴を妻に見てしまい、寺院に駆け込んで助けを求めるのだ。それを知ったナークは寺院の周りで夫を返せと暴れまわるが、僧侶の説得で成仏するのだ。」

ゆうな「呪術師が悪いね」

ゆえ「はかあらしののろいをうけよ……。」

千世子「悪霊と暮らし続けるのも良くはないのだ。」

ラム「こうしてナークは悪霊ではなくなったけど、彼女は夫が愛し続けた一途な女性として慕われており、現在でもワット・マハーブっとという寺院に祀られているわ。この寺院は物語の中でナークの夫が助けを求めた寺院であり、たくさんの市民がメーナークのために訪れているわ。」

ゆうな「めでたしめでたし」

ゆえ「やっぱりいいはなしだったなー……。」

ラム「アンタら本当にそう思ってる?」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございました。では、今回はここまでで、次回は「物を言う巨樹、森の角砂糖バサミ」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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