ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは和辰千夜君と炎銃さんに来てもらったわ。」
禅「お二人…とも……よろし…」
炎銃「っち、なんでテメェがいる」
千夜「黙れ。」
炎銃「あぁん?」
千夜「ふん。」
稲葉「はいはい。お二人、ここでは暴れないでね。勝負したいなら話がよかった方が勝ちね」
炎銃「余裕だな。」
千夜「言ってろ。…俺からはなす。」
禅「(稲葉さん…さすが…です)」
稲葉「ふふ。」
千夜「バイク乗りの知り合いから聞いた話だ…」
久しぶりに大学時代の友人と遊んだ帰りに、車で五日市街道を通っていた(夜中2時くらい)。
途中、車のフロントガラスがくもりだした。
「エアコンいれてるのにな。」と思いながら、タオルでくもりをとるが、ほんの数分も経たないうちに、またフロントガラスがくもりだす。
しかも、一瞬で真白になるくらいに。
「事故る!」と思って、あわてて車をとめたが、その時にはもうフロンド、サイド、バック、全てのガラスが真白にくもっていた。
仕方なく、タオルで拭いていたところ、そとで物音がする。
2、3人の人影もみえた。
外に出たら、誰もいない。
怖くなったので、窓を全開にして急いで帰途についた。
家の駐車場にいれた後、車から出て、ふと車体を見回したたら、絶句した。
千夜「……車の屋根に無数のお札が張られてたらしい…。それ以来二度と車には乗らねぇそうだ。」
炎銃「はっ、大したことねぇな…。俺が話すぜ。大学で…Aっう、人をからかうのが好きなくだらねぇ奴が居てな。」
例えばレストランに仲間4人で入り、店員が「4名様ですね~」と言うとAは「良く見ろよ、5人だろ~!」と言って脅かすのだ。
けっこうしつこくやるので、Aには本当に何か見えるんじゃないかと思うけれど、Aは人の反応を見て「うそだよー」とゲラゲラ笑う。
まわりの友達も注意するけど一向にやめないのだ。
そんなある日、Aはたまには一人で食べようと、近くのファミレスに入って窓際の席に座った。
すぐにウエイトレスが来て、水の入ったコップをAの前に置いた。
そしてAの向い側にも置いた。
誰もいないのに。
Aは「あれ?」と思ったが、すぐにこう思い直した。
「もしかしたらここに先に誰か座ってたのかも。それかウエイトレスが単に間違えたんだ。誰か来たらそのときどけばいいさ。」
しばらくして、ウエイトレスがオーダーを取りに来た。
Aはナポリタンを注文した。
店には他の客はいなくなってしまったので、Aはやっぱり水はウエイトレスの間違いだと思った。
またしばらくして、ナポリタンがAの前に置かれた。そしてAの向い側にも‥。
Aは激怒してウエイトレスに言った。
「なんでオレ一人しかいないのに、2つも出すんだ!?」
ウエイトレスはびっくりして「あれ?さっきは二人いたのに。」
レジにいた店員もAと入って来たのは二人だったと言う。
Aは非常に憤慨して店を出てしまった。
怒りつつも自分がいつもやっているいたづらをやり返されたようで、もうこんなたちの悪いことは止めようと心に決めた。
しかし、それが始まりだった。
Aが入る店どこでも、今度は店員の方が必ず一人多く間違えるのだ。
それは、始めての店でも、旅行先の店でも、誰と行っても。
満員電車の中にもかかわらず、Aの前だけ一人分空くようにもなった。
「もう一人の誰かがついてくる‥」
Aは外にでられなくなった。
ノイローゼ気味になり、体重も減り、別人のようになってしまった。
しかし数ヵ月後のある日Aは、こんなに時間がたったんだから、もう「誰か」はどこかへ行ったかもしれないと思い、久しぶりに外を歩いてみた。
久しぶりの外は気持ちよかった。
そのままレストランに入った。レストランの中はわりと人もいて、明るい感じだった。
Aは普通の席はまだ少し抵抗があるので誰もいないカウンターに座った。
自分がなんでこんなことで悩んでいたんだろうと思わせるくらいすがすがしい気持ちだった。
「いらっしゃいませ」
すぐに店員が来て、カウンターのAの前に水を置いた。
炎銃「Aの横にも、その横にも、その横もその横もその横も水を置いたそうだ……」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは和辰千夜君と炎銃さんに来てもらったわ。」
禅「お二人…とも……よろし…」
炎銃「っち、なんでテメェがいる」
千夜「黙れ。」
炎銃「あぁん?」
千夜「ふん。」
稲葉「はいはい。お二人、ここでは暴れないでね。勝負したいなら話がよかった方が勝ちね」
炎銃「余裕だな。」
千夜「言ってろ。…俺からはなす。」
禅「(稲葉さん…さすが…です)」
稲葉「ふふ。」
千夜「バイク乗りの知り合いから聞いた話だ…」
久しぶりに大学時代の友人と遊んだ帰りに、車で五日市街道を通っていた(夜中2時くらい)。
途中、車のフロントガラスがくもりだした。
「エアコンいれてるのにな。」と思いながら、タオルでくもりをとるが、ほんの数分も経たないうちに、またフロントガラスがくもりだす。
しかも、一瞬で真白になるくらいに。
「事故る!」と思って、あわてて車をとめたが、その時にはもうフロンド、サイド、バック、全てのガラスが真白にくもっていた。
仕方なく、タオルで拭いていたところ、そとで物音がする。
2、3人の人影もみえた。
外に出たら、誰もいない。
怖くなったので、窓を全開にして急いで帰途についた。
家の駐車場にいれた後、車から出て、ふと車体を見回したたら、絶句した。
千夜「……車の屋根に無数のお札が張られてたらしい…。それ以来二度と車には乗らねぇそうだ。」
炎銃「はっ、大したことねぇな…。俺が話すぜ。大学で…Aっう、人をからかうのが好きなくだらねぇ奴が居てな。」
例えばレストランに仲間4人で入り、店員が「4名様ですね~」と言うとAは「良く見ろよ、5人だろ~!」と言って脅かすのだ。
けっこうしつこくやるので、Aには本当に何か見えるんじゃないかと思うけれど、Aは人の反応を見て「うそだよー」とゲラゲラ笑う。
まわりの友達も注意するけど一向にやめないのだ。
そんなある日、Aはたまには一人で食べようと、近くのファミレスに入って窓際の席に座った。
すぐにウエイトレスが来て、水の入ったコップをAの前に置いた。
そしてAの向い側にも置いた。
誰もいないのに。
Aは「あれ?」と思ったが、すぐにこう思い直した。
「もしかしたらここに先に誰か座ってたのかも。それかウエイトレスが単に間違えたんだ。誰か来たらそのときどけばいいさ。」
しばらくして、ウエイトレスがオーダーを取りに来た。
Aはナポリタンを注文した。
店には他の客はいなくなってしまったので、Aはやっぱり水はウエイトレスの間違いだと思った。
またしばらくして、ナポリタンがAの前に置かれた。そしてAの向い側にも‥。
Aは激怒してウエイトレスに言った。
「なんでオレ一人しかいないのに、2つも出すんだ!?」
ウエイトレスはびっくりして「あれ?さっきは二人いたのに。」
レジにいた店員もAと入って来たのは二人だったと言う。
Aは非常に憤慨して店を出てしまった。
怒りつつも自分がいつもやっているいたづらをやり返されたようで、もうこんなたちの悪いことは止めようと心に決めた。
しかし、それが始まりだった。
Aが入る店どこでも、今度は店員の方が必ず一人多く間違えるのだ。
それは、始めての店でも、旅行先の店でも、誰と行っても。
満員電車の中にもかかわらず、Aの前だけ一人分空くようにもなった。
「もう一人の誰かがついてくる‥」
Aは外にでられなくなった。
ノイローゼ気味になり、体重も減り、別人のようになってしまった。
しかし数ヵ月後のある日Aは、こんなに時間がたったんだから、もう「誰か」はどこかへ行ったかもしれないと思い、久しぶりに外を歩いてみた。
久しぶりの外は気持ちよかった。
そのままレストランに入った。レストランの中はわりと人もいて、明るい感じだった。
Aは普通の席はまだ少し抵抗があるので誰もいないカウンターに座った。
自分がなんでこんなことで悩んでいたんだろうと思わせるくらいすがすがしい気持ちだった。
「いらっしゃいませ」
すぐに店員が来て、カウンターのAの前に水を置いた。
炎銃「Aの横にも、その横にも、その横もその横もその横も水を置いたそうだ……」