ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(4/4/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ。」

悠「小噺大好きなおれだ!」

ミハイル「小噺の天才の僕だ!」

優希「今日はやけに気合いが入ってますね」

悠「スランプから回復したからな」

ミハイル「凡人だからスランプになんぞなるんだ。僕のような超一流はスランプなんかならないぞ」

悠「お前は存在がスランプだろ」

ミハイル「どういう意味じゃい」

紅菜「じゃあ、復活した悠さん、なにか小噺を聞かせてください」

悠「任せなさいな。えー……昔から縁日というものが御座います。縁日にひとつ御参りをしようと、ある男が尋ねてまいりましてね。」

『すみませんが、金比羅様の縁日はいつでしたかね?』

『ええと、たしか五日六日です。』

『ありがとう』

『おい、今の人と何を話してたんだい?』

『金比羅様の縁日はいつだ、と尋ねられたから五日、六日と教えたんだ』

『それはいけない。金比羅の縁日は九日、十日だ。まだ近くにいるから追いかけて教えてあげな』

『それはたいへん!……あぁ、あの人だ。すみません、五日六日の人!五日六日!』

『七日八日(なにかようか)』

悠「九日十日…っと、お後がよろしいようで」

優希「あぁ、なるほど。」

ミハイル「そのくらいなら僕にだってできるぞ。」

悠「じゃあやってみろよ」

ミハイル「今も昔も医者というのは患者に病名を伝えなきゃいけないが……やはり、風評というものがある。そこである医者がこんなことを思い付いた。なんでもかんでも「手遅れだ」と患者にいっておけば、治った時喜ばれ、治らなくても仕方なく諦めてもらえると企だんだ。」

『先生、ちょっとみてやってくれ。友人が階段から転げ落ちて大怪我だ。』

『あぁ、これは申し訳ない。もう手遅れだ』

『えぇ!?手遅れですか?階段から転げ落ちてすぐにここへ連れてきたんだが、それでも手遅れですか?』

ミハイル「ああ、手遅れだ。階段から転げ落ちる前に連れてこなくちゃいけない。……お後がよろしいようで」

優希「お二人は落語がよほど好きなんですね」

ミハイル「まぁな!」

悠「一度落語を聞いてみるといい結構ハマるから。」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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