ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(4/3/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ。」

悠「ちぇき、真打ちじゃなく前座や枕が得意なおれだ」

ミハイル「持って生まれた才能が恐ろしい僕だ。」

優希「あの、悠さんはともかく殿下は毎日よくここに来れますよね」

悠「暇なんだろ」

ミハイル「失礼な休暇中だ」

紅菜「王様に休暇ってあるの?」

ミハイル「細かいことを気にするのは歳をとってからにしろ」

悠「意味がわからん」

ミハイル「意味が解らないといえば…言葉というのは難しいよな。」

優希「藪から棒ですね」

ミハイル「いいえ壁から釘です」

悠「いいえ壁から釘です」

優希「揃った…」

ミハイル「じつはだいぶ以前のことだが、エメラダ王宮の近くに腐りかけた橋があってな。」

紅菜「エメラダ?」

悠「バミューダトライアングルのど真ん中にあるコイツの国だよ。」

優希「そんなところにあるんすか…」

ミハイル「ひとが渡ったら危険だと思ったのでわざわざ立て札をたてておいたんだ。」

【このはしわたるべからず】

優希「どこかで聞いたような…」

ミハイル「ところがたまたま東洋から遊行に来ていた小坊主がそれを見て。「はしをわたれないなら真ん中を渡ればいい」といってポクポク頭をたたきながら渡りはじめたんだ。ところがもう少しでわたりきるというところで腐っていた橋桁がくずれてな。小坊主は橋桁もろとも水にのまれて……二年たった今でも浮かんでこない」

紅菜「……ごめんなさい。これは笑う話?」

優希「…さぁ」

ミハイル「もしあの時立て札をこう書いておけば…」

【この橋わたるべからず】

悠「結局なにがいいたいんだ?」

ミハイル「だから最近の言葉のみだれとむずかしさについて…」

悠「存在が乱れてる奴にいわれたくねぇよ。」

ミハイル「こんな美少年を捕まえて存在が乱れてるとは失礼な。僕は少年愛の美学も追求するつもりだぞ」

悠「やめとけ。ブタがポークハムの追求をするようなもんだろ」


ミハイル「意味は解らんがずいぶんな言われ方のような気がする。最近美少年とは何かとか美少年の存在理由または存在する価値について考察しているのだ」

悠「考察?こうか?」

ギリリリ

ミハイル「ぎえええ!ってアホ!これは絞殺だ!」

悠「冗談だ」

ミハイル「うかうかしてると冗談で殺されてしまうわ」

悠「かまわんだろ。どうせ冗談で生きてるんだから。」


稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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