ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(4/2/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ。」

悠「毎日コイツと顔を会わせている気がするおれだ。」

ミハイル「世紀の大発明ガステレビをいつか全世界に発表する。ミハイル・竜胆・八世。ミハちゃんだ」

優希「ガステレビよっぽど執着してますね。」

ミハイル「当たり前だ僕は大発明家だからな。成功した暁にはオゼゼがいっぱい、いっぱいだ」

紅菜「完全に自分のためなのね…」

ミハイル「当然だ。」

優希「殿下はなんでも作れるんですか。」

ミハイル「不可能なもの以外は可能だ」

優希「それはそうでしょ…」

紅菜「じゃあ、ためしに爆発物探知機とかは?」

優希「なんで!?」

ミハイル「簡単だ。昔作ったことがあるしな。確かメモした資料が……タンチキ…あった。えーまずアスパラギン酸100ml」

悠「アスパラギン酸?」

優希「変なもの使いますね…」

ミハイル「それから塩酸アラントインに硫酸フラジオマイシンと…」

コポコポコポ…
プクプクプク…プクプクプク…

優希「なんか…液体にしか見えないですけど」

ミハイル「これをちょっと脱脂綿にちょっとつけて、塗る」

悠「塗ればいいのか?ほら」

ヌリヌリ…

ミハイル「そうそう。スカーッとして効いてる効いてる。アハハハハ」

悠「?」
優希「?」
紅菜「?」

ミハイル「って、ぼくが作りたかったのはタンチキでタムシチンキじゃないぃ!!」

優希「どんな間違いっすか!?」

悠「ウルトラ大ばか野郎だな。」

ミハイル「悠、お前にやる。インキンタムシだろ。」

悠「本気でぶち殺すぞ。潰れあんパンが…おもりつけて貯水槽に沈めるぞ。コラ。」

ミハイル「おこると血圧があがるぞ」

悠「年より扱いするな!おれはまだ十八だし、インキンタムシでもねぇ!!」

ミハイル「ならなんの性病持ちだ?」

悠「ブチッ…」

ドゴッッ!!

優希「うわ…本気で肘を頭に落とした」

ミハイル「ぐっ…」
コロコロ…

優希「なんか落ちた?」

ミハイル「わーっ、目が落ちた!これがほんとの落ち目!なんちゃって!」

悠「パチンコ玉で遊ぶな!」

ミハイル「ハッハッ、しっかりバレてる。……ふっと我にかえるとこんなアホらしい落語みたいなことをやってる自分が惨めに思えてくる。このままでは人生の落ちこぼれになってしまう。」

悠「落伍者(らくごしゃ)」

ミハイル「落ちを先にいう!!」

悠「お前の冗談は底が浅いんだよ。」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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