ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(3/31/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠とミハイル殿下よ。」

悠「冥府魔道が散歩道以下略!のおれだぁ!」

ミハイル「悩みの多い年ごろな僕だ。」

優希「昨日となんら変わらない上に、また悩みですか…」

ミハイル「うむ、どうもこのごろ嫌な夢ばかりみるのだ」

紅菜「嫌な夢ばかり?悪夢かなにか?」

ミハイル「夢の中で僕は小さくなって台所にいるのだ。」

悠「ほむ……間違えた。ふむ。」

優希「どんな間違いを…」

ミハイル「そして気がつくと目の前に箱があっていい匂いがしてくる」

紅菜「ほむ……。あ、間違えた。ふむ。」

優希「え、なに?そういう流れなの?ルールなの?」

ミハイル「その匂いにつられて箱の中に入っていくと…」

悠「ジッ…」
紅菜「ジッ…」

優希「ほ、ほむ…。あ、間違えた。ふむ。」

悠「……」
紅菜「……」

優希「やらせといて無視かよ!」

ミハイル「なんと床がベタベタで身動きがとれなくなってしまうのだ……って、お前ら、今僕の話を聞いてたか?」

悠「聞いてたよ。っか、その理由はお前が歩いたら一目…いや、一聞瞭然だ」

ミハイル「僕が歩くと?こうか?」
カサカサ…カサカサ…

優希「…(ゴキブリみたいな足音…)」

紅菜「…(なんであんな足音がするのかしら)」

ミハイル「なんか知らんが失礼な事を考えていないか?」

悠「気のせいだ」

ミハイル「ならいい」

優希「鋭いのか単純なのか…」

ミハイル「しかし歩くだけで気品溢れるだろ。母上譲りだ」

ガシャン!

「「「……」」」

ミハイル「なんでこのマイクが倒れるのだ」

悠「お前に母親がいたのか!?」

ミハイル「母親がいるから僕がうまれたのだ!いくら僕でも木の股から生まれるほど器用じゃないわい!」

悠「お前ならやりかねん」

ミハイル「僕の母上はすごい美人だぞ。体が弱いのでスイスのサナトリウムで療養しているのだがな」

優希「殿下は母親にで?」

ミハイル「もちろんだ」

悠「それで美人て…」

ミハイル「なんでだ?」

悠「お前ににてどうして美人だ」

ミハイル「おやこれは異なことを、このパッチリした目もちんまりかわいい鼻も思わずむしゃぶりつきたくなる口元もどこをとっても美の極致じゃないか。美しい部品を合計していけば全体として美しくなるのは当然だ」

悠「どこかで計算を間違えたんだろ。鏡に向かってウィンクしてみろ」

ミハイル「パチッ」

バリン!

優希「あ、割れた」

ミハイル「鏡の分際で人間をバカにする気か!上等じゃないかええっ!いい度胸だこのやろう!」

悠「鏡に怒ってどうする…」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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