ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは坂神まゆさんと小森卯天君に来てもらったわ。」
禅「お二人…とも…今回は…よろしく…お願い…します」
まゆ「いや、こちらこそよろしくお願いするよ。何分僕はこういった事は慣れていないからね。」
卯天「怪談や不思議体験談をお話ししたらいいんですよね。」
稲葉「ええ。のみ込みが早くて助かるわ。」
まゆ「うむ。わかった。では、僕が小学校六年の時に担任の先生から聞いた話だ。」
大学の登山サークルのAとBは二人で登山をすることになりました。
山を登り始めた頃は天候も良かったのですが、しかし急に天候が変わって、風も激しくなってきました。
しかもそのうちAが転んで足を怪我してしまったんです。
Aがあまりにも痛がるので、Bは骨折かもなと思いつつ、仕方ないのでAをおぶって、そのまま下山方向で進んでいきました。
すると丁度向こうの方に山小屋がありました。
いいタイミングだと思い、BはAをおぶったまま山小屋に入っていきました。
中は至って普通の山小屋でしたが、山小屋にしては珍しく?便所がついていました。
BはAを山小屋に寝かせて、下まで助けを一人で呼びに行く事になりました。
数時間してからBが助けを何人か引き連れて山小屋に戻ってきました。
でも中に入ってみるとBの姿がありません。
おかしいな…と探してみると、便所に鍵がかかってる事に気が付きました。
Aが中に入ってるのか?と便所の戸を叩いても中からは何の反応もありません。変だと思い、Bと何人かで力づくで戸をこじ開けてみると……
髪は真っ白になって逆立ち、目はむき出すくらいに見開いて、口は裂けるほどに大きく開き、両腕を挙げ、そのまま青白く硬直したまま倒れ死んでいるAがいました。
原因は未だ不明のままです。ただ彼のその様子はまさに「恐怖」そのものを表していました。
怪我をして歩けない筈のAがどうして便所の中に入ることが出来たのか。
そしてBが助けを呼びに行ってる間に一体何を見てしまったのか。
まゆ「一体何が起こったのか想像ができなかったそうだよ…」
稲葉「山にはナニがいるか解らないものね…」
卯天「じゃ、闘路で聞いた話です。高校生の時の夏休み、友達が免許を取ったというので遊び行った話らしいです。」
時間は午前三時。
快くOKし、その後どこへ行くか相談になって
その時期は夏でむし暑い事もあって、神奈川の海岸へ行くことになった。
海についた時刻が、午前四時。
早速泳ごうかと思ったが、運転初心者の友達は運転に疲れ、仮眠を取らせてくれとのこと。
仕方ないので「仮眠しようかな?」って思った時、車のドアを叩く音がした。
開けてみたら、小学五~六年の男の子が立っていた。
「今、スゴイいい波だよ。おにいさんもきたら?」
とその少年が言う。
それを聞いて一瞬(俺もサーフィンしにいこうかな?)と思ったが、先に1人で行くのは友達に悪いと思いなおし。
「ありがとう。もう少したってからいくよ。」と応えドアをしめた。
しかし、それでも、少年は言い続ける。
「本当に波いいよ。」
「今がぜったいいいよ。」
最初は適当に相づちを打っていたが、あまりにもしつこいので最後には、「わかったよ!」というと怒り口調で強く言ってしまった。
すると同時に少年のつぶやく声がした。
「ほんとに、いい波だよ。僕、この波で死んだんだ。」
卯天「……友達は、はッ、として、ドアを開けたけど…そこには誰もいなかったらしいです」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは坂神まゆさんと小森卯天君に来てもらったわ。」
禅「お二人…とも…今回は…よろしく…お願い…します」
まゆ「いや、こちらこそよろしくお願いするよ。何分僕はこういった事は慣れていないからね。」
卯天「怪談や不思議体験談をお話ししたらいいんですよね。」
稲葉「ええ。のみ込みが早くて助かるわ。」
まゆ「うむ。わかった。では、僕が小学校六年の時に担任の先生から聞いた話だ。」
大学の登山サークルのAとBは二人で登山をすることになりました。
山を登り始めた頃は天候も良かったのですが、しかし急に天候が変わって、風も激しくなってきました。
しかもそのうちAが転んで足を怪我してしまったんです。
Aがあまりにも痛がるので、Bは骨折かもなと思いつつ、仕方ないのでAをおぶって、そのまま下山方向で進んでいきました。
すると丁度向こうの方に山小屋がありました。
いいタイミングだと思い、BはAをおぶったまま山小屋に入っていきました。
中は至って普通の山小屋でしたが、山小屋にしては珍しく?便所がついていました。
BはAを山小屋に寝かせて、下まで助けを一人で呼びに行く事になりました。
数時間してからBが助けを何人か引き連れて山小屋に戻ってきました。
でも中に入ってみるとBの姿がありません。
おかしいな…と探してみると、便所に鍵がかかってる事に気が付きました。
Aが中に入ってるのか?と便所の戸を叩いても中からは何の反応もありません。変だと思い、Bと何人かで力づくで戸をこじ開けてみると……
髪は真っ白になって逆立ち、目はむき出すくらいに見開いて、口は裂けるほどに大きく開き、両腕を挙げ、そのまま青白く硬直したまま倒れ死んでいるAがいました。
原因は未だ不明のままです。ただ彼のその様子はまさに「恐怖」そのものを表していました。
怪我をして歩けない筈のAがどうして便所の中に入ることが出来たのか。
そしてBが助けを呼びに行ってる間に一体何を見てしまったのか。
まゆ「一体何が起こったのか想像ができなかったそうだよ…」
稲葉「山にはナニがいるか解らないものね…」
卯天「じゃ、闘路で聞いた話です。高校生の時の夏休み、友達が免許を取ったというので遊び行った話らしいです。」
時間は午前三時。
快くOKし、その後どこへ行くか相談になって
その時期は夏でむし暑い事もあって、神奈川の海岸へ行くことになった。
海についた時刻が、午前四時。
早速泳ごうかと思ったが、運転初心者の友達は運転に疲れ、仮眠を取らせてくれとのこと。
仕方ないので「仮眠しようかな?」って思った時、車のドアを叩く音がした。
開けてみたら、小学五~六年の男の子が立っていた。
「今、スゴイいい波だよ。おにいさんもきたら?」
とその少年が言う。
それを聞いて一瞬(俺もサーフィンしにいこうかな?)と思ったが、先に1人で行くのは友達に悪いと思いなおし。
「ありがとう。もう少したってからいくよ。」と応えドアをしめた。
しかし、それでも、少年は言い続ける。
「本当に波いいよ。」
「今がぜったいいいよ。」
最初は適当に相づちを打っていたが、あまりにもしつこいので最後には、「わかったよ!」というと怒り口調で強く言ってしまった。
すると同時に少年のつぶやく声がした。
「ほんとに、いい波だよ。僕、この波で死んだんだ。」
卯天「……友達は、はッ、として、ドアを開けたけど…そこには誰もいなかったらしいです」