ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(3/15/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストはミハイル殿下と真桜ちゃんよ」

ミハイル「世界よ我が手でまわれの僕だ。」

真桜「今日はGSMLの真桜なの」

優希「グレート、スーパー、眼鏡、ロリ?」

真桜「大正解なの。ごほうびに踏んでやるなの。」

優希「そんなハードコアな趣味はないから」

真桜「ならジト目で眺めてやるなの」

優希「……」

ミハイル「さてタイムマシンの実現方法を再三にわたり話してきたが、今日は補足でフィクションにおけるタイムトラベルで締め括ろう。」

真桜「時間操作という「技」はあまりにも無双な強さなの。ファンタジーのパワーバランスを破壊しかねねぇなの。」

ミハイル「例えばハリポタではハーマイオニーがタイムトラベルに可能なアイテムを持っていただろ。少し時間を戻れば過去のハーマイオニーに会えるようになるやつだ。つまり所持アイテムは二倍になるな。二人でさらに少し戻れば四倍だ。こんなふうに人物が指数関数的に増殖かのうなんだから、ダンブルドア1000体とかでボルデモートを迎え撃つことも可能なんだ。」

紅菜「まるでマトリックスね。」

真桜「時間モノは、タイムパラドックスをアリかナシかにするかで大筋が決まるなの。」

優希「タイムパラドックスを分かりやすく教えてくれないかな?」

真桜「自分殺しのトリックなの。」

優希「自分殺し?」

真桜「過去に行き、自分を殺す。子供を大人が蹴り殺すのは簡単だけど、殺すと自分がいなくなり蹴ることができないなの。」

A:タイムパラドックス有り過去の自分を殺すことで、過去の自分がいない別の世界が発生する。
自分の元いた「現在」に戻ろうが発生したパラレルワールドは別物。よってタイムトラベルしても歴史は変わらない。

B:タイムパラドックス無し
過去の自分になんらかの力が働き、ないしは事故により殺せない(時間保護の法則が発動する)。現在の歴史はタイムワープした人の影響も込みであるという認識。

ミハイル「時間軸が一軸なのか多軸なのかで話は変わってくるわけだ。」

紅菜「なるほど」

優希「わかったのか?」

紅菜「時を駆ける少女は典型的な多軸展開、すなわちパラレルワールド展開。ドラゴンボールのセル編も同じ。一方の一軸展開は、現代の歴史自体、タイムトラベラーによる行動を合わせての現在という考えを彩るのね。」

真桜「そうだなの。これは過去で何かをしてから現代に戻ると現代が変化しているというものなの。大きな史実は変わらなくても、細かい部分では歴史はちょこちょことズレが生じているという表現なの。」

ミハイル「時間旅行。それは科学との戦いだけでなく、一気に複雑化するシナリオとの戦いでもあるんだ。時間ものの名作はその困難を乗りこえた労作だということだな。」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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