ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(3/8/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠(女)よ」

悠(女)「ちぇき。朝起きたら血まみれになっててなんだこれ!?ってなったあーしだ。」

紅「血まみれにですか」

悠(女)「めっさ血まみれ。」

優希「あー、それってもしかして……月の…」

悠(女)「いや、生理じゃなくて、どうやら寝返り打った際に肘が悠の顔面にぶち当たったらしい。モロ肘鉄だ。」

優希「うわぁ痛っ~…」

紅菜「ちなみに悠さんは?」

悠(女)「めっさ不機嫌に出てった。」

優希「喧嘩にはなってないんですね。」

悠(女)「本当に嫌いな奴とは話したくも無くなるよな。」

優希「本気の喧嘩じゃないですか!?」

悠(女)「いつものことだ。」

優希「いやいや…せめて、仲良く喧嘩してください」

悠(女)「仲良く喧嘩……爪先だけ踏むとか?」
優希「陰険だよ!」

悠(女)「まぁ、ただ機嫌が悪いのはどうにかしないとな」

稲葉「バルーンハラスメントのDVDでも見せたらいいんじゃない。」

優希「なんすかバルーンハラスメントって?」

稲葉「ただ女性が風船と戯れるだけの映像よ。水着で風船抱き締めたりとかするやつ。興奮はあまりしないのよね。」

悠(女)「趣味じゃないけど理解はできる。」

紅菜「芸術として見れば十分インタレスティンです。」

優希「理解できないです」

悠(女)「…その昔、ユングは人の意識の最下層に万人に共通する普遍的無意識が存在すると仮定した。」

優希「……はい?」

悠(女)「普遍的無意識とは例えばオタクな話をすると世界中に竜やドラゴンを示す象徴が申し合わせたように似たイメージで点在するのは人の意識は奥底で繋がっているからだとする節な。」

優希「分かりやすい。けど、それが?」

稲葉「つまり同様の共通意識がフェティシズムにも存在するのじゃないか万人の意識の底に変態的無意識が存在する可能性よ。」

悠(女)「個人の変態性の発露に幼年期の体験が無関係ではないんじゃないかとあーしは考えてる。」

優希「あの、なんかスゴく心理学的な話をしてるようで……変態の話してますよね?」

悠(女)「そうだが?」

優希「否定もされなかった」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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