ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡5

ー稲葉の部屋(隣)(2/29/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは西口の王様とお付きの本郷さんよ」

崇「ある男が悔しそうな顔をすると愉快な俺だ」

本郷「ふっ…」

優希「えと…本郷さんはなんて?」

本郷「ふっ」

紅菜「ふんふん」

本郷「フッ」

紅菜「まぁ…」

本郷「ふっ…」

紅菜「なるほど」

優希「わかるのか?」

紅菜「全然。」

優希「うぉい」

禅「通訳…できる…人が…居ま…せん…ね」

本郷「ふっ」

崇「本郷のことは気にしなくていい。」

優希「は、はぁ…」

紅菜「ほら、千歳。虎狗琥さんに言いたいことがあるんでしょ。」

優希「ないよ!?なんでそんな根も葉もない嘘を…」

崇「なんだ?」

優希「いや、えーと…あ、最初にいった、ある男が悔しそうな顔を…って」

崇「あぁ…。めんどくさがりやの嘘つき道化のことだ。」

紅菜「すごい。簡単に誰か特定できる」

優希「いやいやいや」

紅菜「じゃあ、めんどくさがりやといえば?」

優希「悠」

稲葉「嘘つきといえば?」

優希「稲…」

稲葉「クスクス、いな?」

優希「………悠かな」

崇「道化は?」

優希「悠」

紅菜「どこを引いても当たりね。」

崇「本人が好きでそうなんだから仕方がない」

優希「あれは望んでる結果なんですか?」

崇「マゾなんだろ」

優希「いや、ドSじゃないですか?」

崇「ま、奴の奇特な性癖は知らないが…俺がアイツをいじるのが楽しいのは事実だ。」

優希「あ、本物だ」

崇「くくっ」

紅菜「前から思ってましたけどよく悠さんと虎狗琥さんて友人関係が続いていますね」

優希「おま…ズバッというな…」

崇「関係なんてものは目には見えない。だったら態度や行動で示すしかない。俺と悠は少なくとも信頼関係であるというわけだ。」

優希「信頼関係…」

崇「人を信頼しない奴は人からも信頼されない。俺は悠に絶大な信頼を置いている。だから、悠も俺を信用する。ただそれだけの話だ。」

紅菜「それはどこを?」

崇「ひねくれてるからな。適当に面倒なことを奴の前でちらつかせたら確実に食いつく。そうしたらあとは自由にさせてやる。結果それなりのエピローグに持っていく。こんな便利な道化を信用しない訳がないだろ?」

優希「それって結局は使いっ走り…。」

崇「そんな言い方をしたら可哀想だろ。くくっ」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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