ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡4

ー稲葉の部屋(隣)(4/6/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「あぎょうさん。俺やで。」

千世子「イナクタニシ。千世子なのだ。」

ラム「火竜そば。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「シナバロエ、シナバロエ…」

ゆえ「やかましい……!」
ゴンッ!
友利「えろばなしっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「「けばおいわこ」とかシンプルで好きやな」

千世子「怖いお化け」

ラム「その時点で怖くなさそうよね。」

プロメ(仮)【逆さ言葉、アナグラムは基本。では、今回は言葉遊びの怪でトークしてもらいます。レディーファイト!】

千世子「駄洒落、回文、語呂合わせ……様々な言葉遊びが存在しているのだ。それは怪異の世界でも例外じゃないのだ。」

ラム「一読すると恐ろしい怪談でも、その名前や話の中に隠された謎を解いてしまうと拍子抜けするほど下らないオチが待っていることがある。それが言葉遊びの怪たちよ。」

ゆうな「アジャラカモクレン」

ゆえ「てけれっつのぱー……」

福太郎「それは死神を追い払う呪文やな」

ラム「落語もまぁ遠からずではあるんだけどね。」

千世子「まず有名なのは、名前を逆さから読むとその正体がわかる、というパターンなのだ。代表的なものには「そうぶんぜ」があるのだ。これは……」

ゆうな「ぜんぶうそ」

ゆえ「おちをさきにいう、これがわたしのおねえちゃんです……!!」

プロメ(仮)【この怪異はその話を聞いた人間の夢の中に現れるとされ、夢はある駅から始まる。この駅にいる黒猫についていくと、「そうぶんぜ」という寺が現れる。この寺の中から正しい手順で決まった巻物を持って帰ることができれば夢から覚めることができるが、間違えると夢から出れなくなってしまう。】

ゆうな「夢で終わらせない」

ゆえ「りぃぃおぉぉーん……!」

福太郎「ひとつだけどんな状況でも夢から覚める方法があって、それが「そうぶんぜ」という言葉を逆から三回唱えることだ、と語られる。「そうぶんぜ」を逆さに読むと……」

ゆうな「ぜんぶうそぉぉ!!」

ゆえ「くいぎみ……」

福太郎「はい」

ラム「つまりこの話が全くの嘘であることが分かる仕掛けになっているわ。この怪談はいくつかのパターンがあり、「僧文是」という名前の僧侶が登場するものもあるけど、階段のオチは変わらないわ。」

プロメ(仮)【では、今回はここまでで次回は「逆さ読みで姿を現す怪異たち」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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