ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡4

ー稲葉の部屋(隣)(12/19/夕方)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは奇妙な天災ミハイルくんと助手のチコちゃん……っが捕まらなかったから、ともき君を拉致したわ」

ミハイル「はっはっは、奇跡の天才だなんてわかってるじゃないか」

優希「ヒソヒソ(明らかに奇妙な天災っていいましたよね?)」

ともき「ヒソヒソ(脳内で都合の良いように変換したんじゃないかな)」

ミハイル「そんなにこそこそ僕を称えなくていいぞ。どうどうと誉めたまえ」

ともき「わぁ超ポジティブ&目立ちたがり」

ミハイル「目が立つのは見たことないな。」

ともき「文字通りに捉えられても困るんだが」

ミハイル「大通りというのは見たことあるが、文字通りとはどんな通りだ?」

ともき「揚げ足とるな!」

ミハイル「揚げ足とは…」

紅菜「きりがないわね」

優希「だな…」

稲葉「じゃあ、面白いものを出しましょうかこれ。」
パサッ

優希「なんですかこれ?」

紅菜「足が三本の猿の絵が描かれたマスク?」

稲葉「これを描いたマスクをするとインフルエンザにかからないらしいわよ」

ミハイル「あま彦か」

ともき「あまびこ?」

ミハイル「江戸時代から明治時代にかけて流行ったコレラよけの御札だ。ヤマビコがアマビコとかアマビエと誤記されたのが真相だ。」

優希「……つまり?」

ミハイル「都市伝説というやつだ。明治時代は今の都市伝説ブームみたいに新聞が妖怪騒ぎを競って扱うブームがあったんだ。」

ともき「…よく知ってるな。」

ミハイル「僕は発明家でもあるが「名」探偵だからな。都市伝説なんかかるーく推理できる」

稲葉「死体洗いのアルバイトは?」

ミハイル「実在するわけがない。そもそもホルマリンは蒸発するからプールで、死体洗いなんかしたら大変だぞ」

ともき「へぇ…っか、このマスクは?」

稲葉「ウェブの通販よ。怪しいから買ってみたの」

優希「止めましょうよ…」

ミハイル「これも一種のマルチ商法だな。いや、都市伝説商法か、いずれにしろ僕ほどの創作能力ならもっと上手に売ることもできるけどな」

ともき「創作能力なんて関係あるのか?」

ミハイル「今の都市伝説は殆どがライターの創作だ。単行本が何冊もでるほど次々と新しい都市伝説が生まれるわけないだろ。そもそも「都市伝説」は簡単に作れる。流行る流行らないは別にしてな」

ともき「都市伝説を作る?」

ミハイル「まぁ…方法は…いろいろとな」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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