ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2
ー稲葉の部屋(隣)(10/17/夕)ー
稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」
禅「烏哭禅…と…」
ゆうな「ゆうなとっ!」
ゆえ「ゆえと……」
プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】
優希「優希と」
貞子たん『貞子たんの……』
稲葉「電」
禅「脳」
ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」
貞子たん『よぉんっ~!』
優希「始まります」
稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」
福太郎「アイヌカイセイ。俺やで。」
千世子「青行燈。千世子なのだ。」
ラム「青鷺火。私よ。」
プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】
友利「青かっ…」
ゆえ「いわせねぇよ……!」
パァン
友利「んんっー!」
ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」
ラム「真の化け物はコイツだとだんだん思えてきたわ」
ゆうな「今さら?」
プロメ(仮)【深淵を覗くとき、深淵もまた(略)。では、今回は「江戸時代のタクシー幽霊」でトークしてもらいます。レディーファイト!】
福太郎「日本におけるこン類の幽霊の歴史はかなり古ぅて、江戸時代の怪談集「諸国百物語」に収録された一編「熊本主理が下女、菊が亡魂のこと」に以下の様な話があるで。プロメちゃん」
プロメ(仮)【馬子が菊という女性を馬に乗せ、主理という人物の屋敷の前で降りた。そこで馬子は屋敷の物に駄賃を要求するが屋敷の者は馬を借りたものは誰もいないという。】
ゆうな「あの、話の腰折って悪いんだけどいいかな?」
プロメ(仮)【どうかしましたか?】
ゆうな「馬子ってなに?」
千世子「馬に人や荷物を乗せて運搬することを職業にした人なのだ。うまかたともいうのだ。」
ゆうな「サンキュー。続けてどうぞ。」
プロメ(仮)【しかし馬子が確かに女を乗せたというと、屋敷の中に「てつものように菊が乗ってきたのだ」という者がおり、無事駄賃が払われた。実はこの菊は三代前の屋敷の主人に仕えていた下女で、縫物の針を飯の中に落としてしまったことで主人の怒りを買い、殺されたのだという。】
ゆえ「なんでぬいもののはりがごはんのなかにおちるねん……。」
福太郎「これは故意に入れたんとちゃうかなぁ」
千世子「既に数回前科もある気がするのだ。」
プロメ(仮)【菊は激しい拷問の末、最後には数千の蛇が入った穴に放り込まれ、主人を七代まで祟ってやると宣言して舌を噛み切って死んだ。その後、宣言通り主人である主理を祟り殺す亡霊と化し、、四代目朱里が当主となった当時においても馬に乗って屋敷に訪れていたのだ。そしてこの菊が現れてから、四代目主理もまた菊に取り殺されてしまったと語っている。】
ゆうな「よくそんなのが来て馬子にお駄賃払ったね。」
ゆえ「よくもはこんできやがったなってころされそうだよね……。」
福太郎「こン怪談は同じく「菊」という名の幽霊が登場する「更屋敷」と同様に主人に命を奪われた下女が死後復讐する物語になっとるね。四代目主理の奉公先も播磨の姫路(現在の兵庫県姫路市)とされとるけど、姫路は「播州皿屋敷」の伝説が残る地でもある。」
ラム「このように復讐譚として語られる乗り物幽霊の怪談は現在のタクシー幽霊譚では珍しいけど、」馬に乗せた女が実は死者であり、目的地について初めてその事実が判明する、という筋書きは現代の怪談に通じるものがあるわね。
プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回も「明治以降の乗り物幽霊たち」でトークしてもらいます。】
稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」
禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」
禅「烏哭禅…と…」
ゆうな「ゆうなとっ!」
ゆえ「ゆえと……」
プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】
優希「優希と」
貞子たん『貞子たんの……』
稲葉「電」
禅「脳」
ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」
貞子たん『よぉんっ~!』
優希「始まります」
稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」
福太郎「アイヌカイセイ。俺やで。」
千世子「青行燈。千世子なのだ。」
ラム「青鷺火。私よ。」
プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】
友利「青かっ…」
ゆえ「いわせねぇよ……!」
パァン
友利「んんっー!」
ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」
ラム「真の化け物はコイツだとだんだん思えてきたわ」
ゆうな「今さら?」
プロメ(仮)【深淵を覗くとき、深淵もまた(略)。では、今回は「江戸時代のタクシー幽霊」でトークしてもらいます。レディーファイト!】
福太郎「日本におけるこン類の幽霊の歴史はかなり古ぅて、江戸時代の怪談集「諸国百物語」に収録された一編「熊本主理が下女、菊が亡魂のこと」に以下の様な話があるで。プロメちゃん」
プロメ(仮)【馬子が菊という女性を馬に乗せ、主理という人物の屋敷の前で降りた。そこで馬子は屋敷の物に駄賃を要求するが屋敷の者は馬を借りたものは誰もいないという。】
ゆうな「あの、話の腰折って悪いんだけどいいかな?」
プロメ(仮)【どうかしましたか?】
ゆうな「馬子ってなに?」
千世子「馬に人や荷物を乗せて運搬することを職業にした人なのだ。うまかたともいうのだ。」
ゆうな「サンキュー。続けてどうぞ。」
プロメ(仮)【しかし馬子が確かに女を乗せたというと、屋敷の中に「てつものように菊が乗ってきたのだ」という者がおり、無事駄賃が払われた。実はこの菊は三代前の屋敷の主人に仕えていた下女で、縫物の針を飯の中に落としてしまったことで主人の怒りを買い、殺されたのだという。】
ゆえ「なんでぬいもののはりがごはんのなかにおちるねん……。」
福太郎「これは故意に入れたんとちゃうかなぁ」
千世子「既に数回前科もある気がするのだ。」
プロメ(仮)【菊は激しい拷問の末、最後には数千の蛇が入った穴に放り込まれ、主人を七代まで祟ってやると宣言して舌を噛み切って死んだ。その後、宣言通り主人である主理を祟り殺す亡霊と化し、、四代目朱里が当主となった当時においても馬に乗って屋敷に訪れていたのだ。そしてこの菊が現れてから、四代目主理もまた菊に取り殺されてしまったと語っている。】
ゆうな「よくそんなのが来て馬子にお駄賃払ったね。」
ゆえ「よくもはこんできやがったなってころされそうだよね……。」
福太郎「こン怪談は同じく「菊」という名の幽霊が登場する「更屋敷」と同様に主人に命を奪われた下女が死後復讐する物語になっとるね。四代目主理の奉公先も播磨の姫路(現在の兵庫県姫路市)とされとるけど、姫路は「播州皿屋敷」の伝説が残る地でもある。」
ラム「このように復讐譚として語られる乗り物幽霊の怪談は現在のタクシー幽霊譚では珍しいけど、」馬に乗せた女が実は死者であり、目的地について初めてその事実が判明する、という筋書きは現代の怪談に通じるものがあるわね。
プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回も「明治以降の乗り物幽霊たち」でトークしてもらいます。】
稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」
禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」