ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(10/13/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「蛇骨婆。俺やで。」

千世子「人面犬。千世子なのだ。」

ラム「ぬりかべ。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「蛇によるエッチ……略して蛇姦(へっち)です!」

ゆえ「なにもかもがまちがっている……!」
ガッ!ゴッ!ズドォン!
友利「ぶるしゃっば!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「フルコンボだどん。」

ラム「ボッコボコね。」

ゆうな「効果は限りなく薄いんだけどね。」

プロメ(仮)【ダメージを上回る回復量。では、今回は「乗り物幽霊の怪」でトークしてもらいます。レディーファイト!】

福太郎「乗り物幽霊いうたら消える乗客よな。」

ゆうな「よく聞くお化けの話」

ゆえ「でも、だいたいのながれしかしらないはなし……。」

ラム「あるタクシーが東京の青山霊園付近で若い女の客を乗せた。女は行き先を告げた後は何も話さず、ただうつむいている。運転手は不気味に思いながらも車を走らせていたが、ふとバックミラーを見ると女の姿がない。慌てて確認すると、やはり女の姿はなく、座席だけがびっしょりと濡れていた……。」

ゆうな「お漏らししちゃって恥ずかしくて逃げ出した」

友利「お漏らしと聞いて!」

ゆえ「どらぁっ……!」
グシッャ!
友利「ぷちゅん!」

ラム「動いているタクシーから?」

ゆえ「まどさえあいてればとびだすのはできる……。」

福太郎「無音ではきついやろ。」

ラム「そういう話じゃないのよね。」

千世子「とりあえずいわゆるタクシー幽霊と呼ばれる怪談なのだ。オチは目的地についた後、女が財布を忘れたから取りに行くといい、タクシーを出るのだ。しかしいっこうに戻ってこないため、女が入っていった家の戸を叩くと、彼女の母親が現れるのだ。そして娘は数日前になくなったと伝えられる、というパターンも有名なのだ。」

福太郎「こン怪談は東京の青山霊園や京都の深泥池の話として語られることが多いけど、他にも全国を舞台に語られとる。二十一世紀を迎えて久しい現在でも、タクシー運転手がこの怪異に遭遇する体験談は後を絶たへんね。」

ゆうな「幽霊乗せたら料金はどうしたらいいのかな」

ラム「乗せなきゃいいでしょ」

ゆえ「それはそれでのろわれそうですやん……。」

ラム「……確かに」

千世子「アメリカをはじめとした海外にもこれと類似した怪談が存在し「消えるヒッチハイカー」などと呼ばれているのだ。この名前から分かる通り、幽霊はタクシーの乗客ではなくヒッチハイクを求める客として登場することが多いのだ。ジャン・ハロルド・ブルンヴァン著「消えるヒッチハイカー」によれば、1930年代にはしばしば新聞に載せられていたというのだ。」

福太郎「せやけど、消えるヒッチハイカーが日本に輸入され、タクシー幽霊に変化したものか言うたら、そうでもないんよな。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回も「江戸時代のタクシー幽霊」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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