ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(10/5/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「キジムナー。俺やで。」

千世子「アカマタ。千世子なのだ。」

ラム「遺念火。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「沖縄は神秘の国。裸でおどりましょうです!」

ゆえ「はーどらっくとおどってろ……!」
ガゴォン
友利「ぶちゃあ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

ラム「沖縄と裸踊りには何の関係もないわよね。」

福太郎「お酒を飲み過ぎてからの服脱ぎはあるある」

千世子「ダメな大人なのだ。」

プロメ(仮)【飲んでも飲まれるな。では、今回は「チェーンメールの元になった怪談」でトークしてもらいます。レディーファイト!】

福太郎「ホラー型チェーンメールの前身には、不幸の手紙から派生した怪談があったと考えられる。カシマさんやテケテケ、サッちゃんなど、この話を聞いたら○○人に同じ話をせんかったらその怪異が現れる、内容の怪談かな。」

ゆえ「こんごうさん、こんごうさん、おにくをくださいととなえるとやきにくをたべさせてくれる……。」

ゆうな「(筋)肉の金剛さん」

千世子「請求はあんちんに届くのだ」

ラム「この類の怪談は1980年代には多く語られてたわ。それが電子メールへと活躍の場を広げたのが1990年代後半から2000年代にかけてね。」

福太郎「代表例としては、例えば童謡「サッちゃん」の存在しないはずの四番以降を知ると真夜中にサッちゃんが足を奪いに現れる、いう怪談がある。これを元にして生まれたチェーンメールが……プロメちゃん」

プロメ(仮)【桐谷佐知子という少女が電車事故で足を失って死亡した。そこで心無いクラスメイトがサッちゃんの歌の替え歌として彼女の事を歌う四番の歌詞を作り、広めた。しかしその三日後、男子たちは足を失った死体として発見され、このメールを受信した者の元にも桐谷佐知子が現れて、同じように足を切断しようとする。これを回避するにはメールを別の人間に転送しなければならない、という内容です。】

ゆうな「イカの足じゃダメかな」

ゆえ「しょくしゅなららぶくらふとさんからいくらでももらえる……。」

ラム「メールの文章は口頭で伝えるのとは違い、容易に複数人に拡散することができるわ。その一方で文字だけで内容を伝えなければならないため、チェーンメールの中にはこのサッちゃんのように長い背景と共に語られる怪異が増えたわ。」

ゆうな「でも、マメな人でないと読まなさそう」

ゆえ「ひきつけるぶんしょうりょくがためされる……!!」

千世子「この背景を持たせることが容易になった、という特徴を生かして生まれたチェーンメールに吉原千恵子があるのだ。これは歩行者専用道路標識に描かれている白い親子のマークは、実は誘拐犯と誘拐された子供がモデルという都市伝説を下敷きにしているのだ。メールは吉原知恵子という少女の霊から送られてきた体裁を取るが、この少女こそが標識のモデルとなった犠牲者の少女だというのだ。少女は自分を誘拐し殺した犯人を見つけるためにメールを送っているのだといい、メールの拡散に協力しない人間に害を与えるなどと文面に載るのだ。」

ゆうな「うーん、効率悪っ」

ゆえ「でんしにかいにゅうできるならけいさつのほーむぺーじとかしやくしょにはいりこむほうがいいよね……。」

福太郎「少女やから」

ゆうな「なら仕方ないね。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回も「チェーンメールの進化と現代」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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