ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(9/19/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「山姥。俺やで。」

千世子「火消し婆。千世子なのだ。」

ラム「ターボ婆。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「可愛い婆ことウサさんに可愛がられたいですねぇ」

ゆえ「すもうべやでのかわいがり……!」
ベシィン!
友利「はりてっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「可愛がり(暴力)」

千世子「体育会系は怖いのだ。」

ラム「人間が一番怖いパターン。」

プロメ(仮)【おのれ人間……。では今回も前回の最後に宣言していた通り「日本で進化したこっくりさん」でトークしてもらいます。レディ……ファイト!】

福太郎「こっくりさんは日本人に深くなじんでいったわけやけど、松谷みよ子著「現代民話考2」では、第二次世界大戦で日本を旅立った兵士たちが、遠い異国の地から家族の安否を占ったり、戦争の勝敗を聞くためにこっくりさんを呼び出したいう記録が残っとるね。」

ゆうな「わたしもうらないでゆうはんのめにゅーをききたい……。」

ラム「それは親に聞きなさい」

千世子「ただし、明治の世に流行したテーブルターニング型のこっくりさんは現在ではあまり見かけないのだ。」

ラム「私たちがこっくりさんと聞いて思い浮かべるのは、五十音、はい、いいえの言葉と数字、鳥居を描いた紙の上に十円玉を乗せて占う、お馴染みの方法ね。」

ゆうな「数本の縦線と横線で上から下に降りていく」

ゆえ「それはあみだくじや……。」

福太郎「これの元になったンはウィジャ盤という占いといわれとる。アルファベットと数字、Yes、Noなどの単語を記した文字盤で、三本足の指示盤やポインターが移動して答を示すとされる。19世紀末にはすでに西洋で使われとったようやけど、日本ではこれと同類の占いがこっくりさんの名を冠して、1970年代に大流行した。」

ゆうな「トラップカード発動ウィジャ盤!」

ゆえ「じゃあ、わたしはあがーぺいんを……」

ゆうな「守護竜はもう消えちゃうから」

ラム「さらにこのタイプのこっくりさんは、数多の亜種を生み出すこととなったわ。有名なものはキューピットさんやエンジェルさまと呼ばれるものね。こっくりさんでは鳥居を描いていた部分がキューピットさんではハートマークになっているなど細かな違いはあるけど、例を呼び出して質問に答えてもらうという基本部分は共通しているわ。」

千世子「キューピットさんやエンジェルさまが生まれた背景には、こっくりさんを行うと狐の霊によって怪奇現象が起こるなどの噂が発生し、こっくりさんが危険な物として認知されたことが挙げられるのだ。そのため安全な霊を呼び出す、という名目でキューピットさんやエンジェルさまが行われるようになったのだ。」

ラム「またこれらの占いには目的別に使い分けることもあったのだ。例えば恋愛に関する占いであればキューピットさん、友情を願う場合はグリーン様、健康を望むならば、守護霊様、といった具合ね。これらは占い方法に細かな差異があるほか、呼び出す霊の種類もそれぞれ違うとされ、当時の子供たちは数種類の占いを使い分けていたみたいよ。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回は「現代に生きるこっくりさん」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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