ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(9/3/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「うわん。俺やで。」

千世子「のっぺらぼう。千世子なのだ。」

ラム「鬼。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「鬼のように可愛いとか、鬼のようにエロいとか、鬼のようにスケ……」

ゆえ「おにのようなぱんち……!」
ズドォン!
友利「おーがっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

ラム「なんでも鬼ってつけりゃいいもんじゃないわよね。」

福太郎「せやけど鬼嫁とかいいますし」

千世子「ヤバい鬼……嫁なのだ。」

ゆうな「エーユーかな」

プロメ(仮)【はい、では今回も前回の最後に宣言していた通り「ひきこさん」でトークしてもらいます。レディ……ファイト!】

ゆうな「ロードローラーだ!」

福太郎「引き潰すもんやけど、そンひとは叩きつけて無駄無駄するひきこさんよりヤバい人やから。」

ゆえ「ひきこさんのはなしってどんなかんじだっけ……?」

プロメ(仮)【雨の日、ひとりの少女が傘をさして歩いていると、前の方から背の高い、髪の長い女が傘もささずに歩いてくる。女は白いぼろぼろの着物を着て、人形のようなものを引きずっている。不気味に思った少女はその女から目をそらし、横を通り過ぎようとしたが、ふと女の動きが止まった。「私の顔は醜いか」女の方から低い声が聞こえた。恐る恐る女の顔を見ると、濡れた長髪の間から、その目が少女を見つめていた。恐ろしいことに、その両目じりは歪に裂けている。そして女は少女を見つめ、再び問いかける。開いたその口は、女の目と同じように、両側に向かって耳まで裂けていた。 】

ゆうな「裂けっぱなしやん」

ラム「裂けっぱなしってなによ…。」

プロメ(仮)【「私の顔は、醜いかぁ!」女は持っていた人形を放り投げた。よく見ればそれは人形などではなく、人間の子供の亡骸。身体のいたるところがあらぬ方向にねじ曲がり、肉や骨が見えている。少女は悲鳴を上げて逃げ出したが、女が追ってくる。その走り方は横走りにもかかわらず、異様に速い。女は少女の身体を掴むと、そのまま地面に叩きつけた。そして今度は少女の足を掴むと、雨に濡れたアスファルトの上を引きずり始める。少女の命が擦り切れるまで、もう少し……。】

ゆえ「わたしもおとうさんがじめんにたたきつけられるところよくみてるよ……。」

福太郎「引きずられるところは?」

ゆうな「あるね。そのまま壁に叩きつけられたりしてるところも。」

ラム「なんでアイツ死なないのかしら」

千世子「あんちん、だからとしか言えないのだ。」

福太郎「逆に雨ですっ転んでアスファルトと一体化しかける人やったら俺はよう見るで」

ラム「雨の日は長靴はかせときなさい。」

プロメ(仮)【ひきこさんの話し続けてもらっていいですか?】

福太郎「ひきこさんの特徴として、目じりと口の裂けた背の高い女性とされ、必ず雨の日に現れる。子供を見つけると「私は醜いか」と問いかけをする。」

ゆうな「醜いって答えたらどうなるの?」

福太郎「怒って子供を叩きづけて引きずる。」

ゆえ「みにくくないっていえば……?」

福太郎「喜ぶけど同じ目にあう。」

ゆうな「どっちにしろやられる、と」

ゆえ「たちのわるいりすかぶすみたい……。」

ラム「リスカブスって…。」

千世子「ちなみに口裂け女は「まあまあ」と答えた場合は許してくれるけど、ひきこさんは何て答えても引きずろうとするから意味はないのだ。」

福太郎「対処法としては鏡でひきこさん自身の顔を見せる、または「引っ張るぞ」というとひるむといったもンがあるな。」

ラム「美醜の評価の問いかけ、口が裂けている、背が高いといった特徴には口裂け女の影響が見られるけど大きく異なるところは、引きずり殺すという唯一無二の殺害方法ね。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回は「ヒキコさんの誕生について」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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