ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(8/18/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「ひゅーどろろ。俺やで。」

千世子「お化けのウケねらい。千世子なのだ。」

ラム「神隠。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「ミニで肩がはだけた白装束の美少女幽霊に憑かれたいですねー。」

ゆえ「ゆうれいにもつくあいてをえらぶけんりはある……!」
ズドッ!
友利「ちゅらんっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「まぁ、そら血まみれの落ち武者とか首のない武士とか、骸骨足軽よりはそういう霊のがええわな。」

ラム「なんで全部落ち武者系統なのよ」

福太郎「怖いですやん」

ラム「いや、まぁそうだけどさ……。」

千世子「鎧武者じゃなくても刃物持ってるのは怖いのだ」

プロメ(仮)【そりゃそうだ。はい、では今回も前回の最後に宣言していた通り「トイレの花子さんの歴史」でトークしてもらいます。レディ……ファイト!】

ゆえ「といれのはなこさんてせいしきなはなしはどんのだっけ……?」

福太郎「今ではトイレに出る美少女やな。」

ゆうな「いいねぇ」

ゆえ「いいねぇ……」

ラム「何言ってんだコイツら」

千世子「小学校の三階の女子トイレに入り、奥から三番目のトイレの個室のドアをノックして、「花子さん、遊びましょう」と声をかけるのだ。すると、中から「はぁい」という答えが返ってきて、時にはドアの向こうからおかっぱの少女が現れるのだ。」

ラム「現代でトイレの花子さんを知らない人はいないでしょうね。現在でも花子さんは学校の怪談を代表する存在として、様々なメディアに登場して、創作で主役やヒロインを務めてるわ。」

ゆうな「なんで花子さんは学校の怪談を代表するほど大ブレイクしたの?やっぱり美少女だから?」

ゆえ「せやで……」

ラム「違うわよ」

福太郎「トイレの花子さんの歴史を辿ってみると、そン登場は半世紀以上に遡って。松谷みよ子著「現代民話7考」によったら、1948年頃の話として、岩手県和賀郡黒沢尻町(現北上市)でこんなこんな話が語られとるで」

プロメ(仮)【ある小学校の体育館の便所で、奥から三番目の個室に入ると「三番目の花子さん」という声が聞こえ、便器の中から白い手が伸びてきたという。】

福太郎「便所、三番目、「花子さん」いう言葉は、現在語られとる花子さんの怪談の要素と一致するが、呼びかけるんやなぁて呼びかけられるいう、現在と真逆の怪談となっとるね。」

千世子「便器から手が伸びてくるという怪談は江戸時代には既に存在した古典的な怪談で、その正体は狸や河童とされてたのだ。初期の花子さんは、カミをくれの怪談と同様に便器から伸びる腕の怪異のバリエーションのひとつだったのだ。」

ラム「その後も花子さんのウワサは語られていたようだけど、広がりを見せ始めたのは1970年代から80年代のころようね。この頃にはすでに「花子さん」と呼ぶと「はぁい」と返事が返ってくるという形式が確率しており、現在の花子さんにより近くなってるわ。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、今回はここまでで次回も「トイレの花子さんの歴史」の続きでトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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