ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(8/7/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィアと】

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは悠と金剛さんと摩耶君よ。」

悠「シャボンランチャー!おれだ。」

金剛「汗を流せ。俺だ。」

摩耶「血と涙も。僕だよ。」

友利「えっちなお汁も流しましょうです!」

ゆえ「ちとあせとなみだをながせ……!」
ドガァ!
友利「ぶちかましっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

悠「金剛は汗を戻した方がいいんじゃないか?」

金剛「汗を戻すってなんだよ」

悠「……さぁ」

摩耶「発言に責任も何も持たないを体現してるなぁ」

ゆえ「けっとばしてどうぞ……。」

悠「こんなことで蹴られてたらむ本気で尻肉が抉れるからやめて。それよりも映画の話するけどいいよな?」

摩耶「ボッコボコにしても続けるんだろうからどうぞ」

悠「やったぜ。コホン、さてB級映画の帝王の異名を掲げる人物ロジャー・コーマンが関わっている逸品。当時(※)の怪獣物の人気に便乗して特撮風の邦題を標榜する本作は本当に怪獣物と思って観賞した子供たちに絶大な恐怖を与えたという逸話を持つウルトラセブンの宇宙人に似た作戦を取る低予算という異次元から来た怪奇物「吸血怪獣ヒルゴンの猛襲」の話をしていくぞ。」

プロメ(仮)【当時とは本作を日本のTV放映した70年代を指す言葉で本作の制作時期自体は50年だいです。】

金剛「すでに嫌な予感しかしないんだが」

摩耶「悠君が普通な面白い映画の話するわけないだろ、いい加減にしろ!」

金剛「えぇ……何で怒られたんだろ。」

悠「ちなみに本編が約62分と短い印象に感じ白黒で画面も荒い(※)が、なかなかの味わいを持ってる作品だぞ。」

プロメ(仮)【実際2005年版のDVDに付属している冊子でも「正直言って今回のDVDは画質が劣悪」とコメントを寄稿した監督から指摘を受けています。】

金剛「しかも白黒映画かよ」

摩耶「でも、逆に不気味さが出るよね。」

悠「冒頭の舞台は深夜の沼地。密猟を行っていたレムという人物が暗闇で蠢く気味の悪い生物を偶然にも目撃したので即座に猟銃で狙撃するという非常に適切な判断から本編は開始。別に重要な人物でもない端役のわりにきわめて正確な射撃を行う彼の攻撃は相手に対して普通に通っている様子で怪物は悲鳴を上げて退散するぞ。」

摩耶「今時の作品になれていると作品の目玉である怪物に冒頭から脇役の攻撃が効くとい展開が新鮮だね。」

金剛「新鮮……?」

悠「無事に帰ったレムは翌日、地元の仲間に吸盤を持つ怪物、要はヒルゴンの話を始めるけれどもツィッターで例えるとマックの女子高生や鋭い指摘を行う息子と同等のレムは当然とはいえ周囲の失笑を買う。」

ゆえ「ほんとだもん……!ほんとにひるごんはいたんだもん……!うそじゃないもん……!」

ゆうな「居て欲しくない部類ではあるんだけどね。」

悠「だが当のレムが後に沼地の付近で無残に死んでいる姿を地元の住人が発見。不審に思った猟区管理人のスティーブは生前にレムが語った吸盤を持つ怪物が実在するかもしれないと疑念を抱いたので彼女のナンや博士のグレイソンと一緒に独自の調査を開始する。一方で沼地に入った人間を襲う吸盤を持つ怪物のヒルゴンは近場の洞窟に獲物を保管してから生きた相手の血液を啜って事前に抵抗する体力を奪うと以降は何日もかけて捕食するという何気にグロテスクな習性を持っている。」

ゆえ「とうじのこどもがおびえるのもとうぜんだね……。」

悠「以後に紆余曲折を経てヒルゴンの存在を確信した一同、果たして人類はいかにしてヒルゴンを駆除していくのか……というのが本作の概要だ。先に断っておくと本作は細かい粗の多い出来とは思う。」

摩耶「例えば?」

悠「序盤が普通に画面が暗い、中盤に出てくる脇役同士の三角関係の場面が異様に長い(※)、光を嫌って昼間は隠れている……という設定を持つヒルゴンだが割と昼間に出る場面のほう多い。」

プロメ(仮)【本編の1/6以上。】

悠「一方では本作は怪奇物として意外と正統派な雰囲気も備えているぞ。例えばチープな質感とはいえ獲物に群がるヒルゴンの挙動がイイ意味で気味が悪いわ、衰弱死する犠牲者の断末魔も重ねて恐怖を煽ってくるわ、終盤にはヒルゴンに血を抜かれた死体が水底から一斉に浮かんでくるという素直に怖い展開も待っているわ、見過ごせない短所が多いのと同時に見過ごせない長所も多い作品だな。勿論、「50年代の低予算怪奇物」という「今から見るには人を選ぶかもしれない出来とは別の前提」が存在するけれども。」

摩耶「なかなかの問題だよね」

金剛「だな」

悠「結論から言うとおれは好きだよ。」

ゆえ「わりとなんでもすきですやん……。」

ゆうな「雑食だからね。はい、今日の大喜利のコーナー。」

ゆえ「わーにんぐわーにんぐ……」

Warning!警告!Warning!警告!

ゆうな「本日のお題は今、密かな人気の「勝負パンツ占い」。今日の占い結果は?」

悠「はい、思わぬミスが起きそうな1日。まわしを締め直して!」

ゆうな「ケツのガードが下がるけどね。」

ゆえ「けりほうだいだぜ……」

悠「ひぇっ」

金剛「はい、今月のラッキーパンツは昆布」

ゆうな「違う出汁もしみこみそう。スーパーゆう君人形さしあげて」

ゆえ「かゆくなりそう……」

金剛「だろうな。」

摩耶「今日は超ハッピーな一日!緑のブーメランパンツで宴会場をわかせるとさらにオッパッピー!」

ゆうな「しかし、一発屋だった。スーパーゆう君人形さしあげて」

ゆえ「はいおっぱっぴー……」

摩耶「生きていればラッキーさ」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…-禅で…お送り…しました。」
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