ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(7/30/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィアと】

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは悠と想さんと駒狸さんよ。」

悠「きゃー私のブルリン!おれだ。」

想「猛暑。私です。」

駒狸「水分塩分うがい手洗い。私です。」

友利「汗をペロペロで水分と塩分はOkです」

ゆえ「ただしきさまはしぬ……!」
ずごっ!
友利「かふぁ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

悠「暑い日が続くし夏休みシーズンだから……涼しい部屋で映画を見よう。」

想「映画……ですか」

駒狸「映画…。」

悠「というわけで今回紹介する映画はこちら「片腕マシンガール」や「電人ザボーガー」で知名度の高い井口昇が捌いた赤身魚「悪い寿司が人類を襲う」という回転寿司でも出さないネタには「寿司屋も酢飯より拳骨を握る」すしざんまいを冒涜する禁忌「デッド寿司」を話していくぞ。」

ゆえ「すしどんまい……。」

悠「というわけで今回「デッド寿司」の話をしていく。「蘇った寿司が暴れる」という奇抜でくだらない題材に対して「舌を切られる」「皮を剥がれる」という凄惨な描写が多い「デッド寿司」は監督のハードコアな芸風を体現した性癖のカリフォルニアロールだ。」

ゆえ「すしざんがい……。」

ゆうな「ゆえがキレッキレやで」

想「蘇った寿司?」

駒狸「暴れまわる?」

悠「それはさておき今日も早速具に変わって酢飯に命を散らした寿司の江戸前が誇る食文化を語っていくぞ。」

ゆえ「たかなしゆえはすしがだいすき、すしもたかなしゆえがだいすき……。」

悠「というわけで作品紹介!腕前が芸術的だと評判の寿司屋偉大な料理人である父親の後継者として激しい鍛錬を重ねていたケイコ。厳しい父親にならうケイコは寿司を極めた神髄を求めて功夫に励んでいた。」

ゆえ「すしをにぎれや……!」

悠「父親が提唱する独自の指導で寿司と功夫を特訓するケイコ。だが人生を辛い修練に捧げて今なお父親が認める力量に至らなかったケイコに父親は「娘に寿司の道は無理」という悲しい本音を漏らす。」

想「功夫に励んでいるからでは?」

悠「さすがに傷心のケイコは家出を決断。寿司で知られた旅館を訪れると若い仲意として地道に働くよ。と新しい生活が始まった矢先に旅館には小松製薬という胡乱な企業が慰安に宿泊。調子に乗っている社長を筆頭に作法を知らない小松製薬のご一行様を懸命に応対するケイコ。だが結局は小松製薬の横暴や客を舐めて手を抜いた寿司を出す志の低い旅館に憤慨したケイコは唐突に宴席で小松製薬と旅館の寿司を愚弄した挙句、とうぜん激高した御一行様を得意の功夫で迅速に鎮圧。」

ゆうな「寿司屋というより接客業に向いてないんだよなぁ。」

悠「と修羅場を迎えた宴会場では阿鼻叫喚の地獄絵図にまぎれて小松製薬の社長を狙っていた不審な浮浪者が土壇場で参戦。不意に現れて社長をとらえた浮浪者は五年前まで新薬開発部に勤めていた山田という小松製薬の元研究員。過去に山田は社長の指示で死んだ細胞が蘇る効果を持つ蘇生薬の研究を進めていたが完成した蘇生薬が抱えていた蘇った細胞が凶暴化する副作用に関する全責任を負ったのと同時に危うい成果を恐れた社長に尻尾を切られて破滅したという。企業が創造した怨念の権化」

ゆえ「てめーはしんでかいしゃをまもってくれや……!ぎゃはははは!」

ゆうな「うむ!」

悠「という経緯で報復に訴えた山田だが温泉を守るという執念が過ぎて拳銃まで持っていた旅館の旦那が危機一髪で山田を射殺して事態は収束、小松製薬のご一行も無事に生還……」

駒狸「収束しましたか?」

悠「だが往生際に山田は因縁の蘇生薬を手元の寿司に投与。速攻で怪物に転生した寿司は旅館が作った穏健派の寿司を襲うと強い生命を持つ過激派の寿司に変えて小松製薬に対する復讐をたくらむ。」

想「穏健派の寿司……強い生命……過激派の寿司……???」

悠「ところで皆さまに断っておくと「デッド寿司」に出てくる寿司は基本的に撮影用のイミテーションだとエンドロールに注意が乗っていたぞ。」

ゆうな「食べ物は大切に……大切に……???」

駒狸「皆さんが混乱してきているのですが」

悠「再生した邪悪な寿司は旅館の生物をやみくもに襲撃、同時刻に山田も蘇生薬の影響で強靭な怪物に転生。狂った寿司は混沌を極めていくよ。一方で寿司の暴挙を把握したケイコはエビやマグロから逃れて怯えているタマゴを発見。不憫に思ったケイコはタマゴとの友情をはぐくむとタマゴや庭師の澤田と協力して寿司と闘うよ。多彩な能力を操る寿司に異形の魔神と化した山田、果たしてケイコが学んだ功夫はどこまで寿司に通じるのか……というのが本作の概要だ。」

ゆうな「なにいってんだこいつ」

悠「冒頭でも簡単に言及したが「デッド寿司」という笑える題材に対して凄惨な描写を含んでいるのが特徴だ。加えてB級映画には馴染みが深い派手にアッサリ血糊が飛ぶ描写より例えば「剃刀と化した寿司が口腔を裂く」地味にねっとり神経に訴えかけてくる描写が装丁の印象よりずいぶんと頻出するので軽い芸風のB級映画を期待して観ると予想と違って流石に重いかもしれないな。」

想「寿司が生きてるという時点で重いとか以前にぶっ飛んでると思うんですが……」

ゆえ「でも、さめだってとぶしね……(せんのうずみ)。」

ゆうな「お願い!ゆえ、しっかりして!」

悠「とは思うけれども同時に良い意味でくだらないシャレの効いた冗談も多くて火炎を吐く寿司や交尾にいそしむ寿司に音波で寿司を撃墜する松崎しげるという見どころは豊富だぞ。」

想「(音波で寿司を撃墜する松崎しげる……?)」

駒狸「(音波で寿司を撃墜する松崎しげる……?)」

ゆうな「(音波で寿司を撃墜する松崎しげる……?)」

ゆえ「(おんぱですしをげきついするまつざきしげる……!)」

悠「グロテスクでナンセンスに極まった作風を愉快に感じたならゲテモノとはいえアリな珍品かな。補足として「デッド寿司」を買うと「デッド寿司」の図鑑がついてくるぞ。貴重な「デッド寿司」の資料として「デッド寿司」の購入を推奨する。ちなみにこちらがその図鑑です。」

想「既に購入済みですか…。」

駒狸「わ、わぁ…。」

ゆえ「わたしはきのうおとうさんとえいがものずかんもみました……(げきど)!」

ゆうな「どうりでゆえが今日はキレッキレだったわけだ。はい、今日の大喜利のコーナー。」

ゆえ「わーにんぐわーにんぐ……」

Warning!警告!Warning!警告!

ゆうな「本日のお題は何だコレ!?絵馬に書かれていた今年の目標とは?」

悠「はい、インターネット検索ランキング絵馬部門一位」

ゆうな「日本人はランキング好きだから」

ゆえ「わかるー……。」

悠「分かるのか…。」

想「はい、バンドのドラム探してます。連絡はこちらまで↓」

ゆうな「チーム集めも神頼み。デッド寿司さしあげて」

ゆえ「きざむでしんいきのびーと……!」

想「すみません、いらないです。」

駒狸「はい、明日の新聞折り込みをご覧ください」

ゆうな「CMでよく見るやつぅー。デッド寿司さしあげて」

ゆえ「おりこみずみ……。」

駒狸「ごめんなさい、いらないです。」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…-禅で…お送り…しました。」
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