ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡2

ー稲葉の部屋(隣)(7/29/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィア】

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは福太郎さんと千世子ちゃんとラムさんとプロメ(仮)よ。」

福太郎「だけど許可しない。俺やで。」

千世子「暑いのだぁ…。千世子なのだ。」

ラム「炎。私よ。」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール。プロメフィア(仮)ちゃんです。】

友利「たっぷり水分取ってくださいです。そして友利は幼女の汗で水分を取るとするです。」

ゆえ「ひからびてろ……!」
バッチィィン!
友利「はぎっゃ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

福太郎「いまのなに?」

ゆえ「かわせいのべると……」

ラム「それはもう鞭でしょ」

千世子「ハードなプレイなのだ。」

プロメ(仮)【今回も前回の最後に宣言していた通り今回も「『怪異』という言葉はどのようにして生まれたのか?」の続きでトークしてもらいます。ファイト!】

ラム「なんでファイトよ」

ゆうな「トークバトル」

ゆえ「ばせいをあびせつづければいいのかな……」

福太郎「口喧嘩かな?」

千世子「前の続きからで話すとしたら怪異は偽政者や権力者だけでなく一般庶民が関心を持つ対象へと急速に変化していったのだ。」

ゆうな「変化の壺の如く」

ゆえ「へんかがちゃだ……!」

福太郎「戯作者である為永春水の随筆「閑窓瑳談」やと、ある庶民の家で吉事が凶事がある際に、予兆として竈から巨大な山伏が現れる、いう話が「山伏怪異」いう題で紹介されとるね。本文にも「如何なる怪異なりや」という文言が記されとるし。」

ゆうな「山伏といえば天狗」

ゆえ「てんぐといえばはな……。」

友利「そしてエッチな装束!」

ゆえ「……」
グシャッ!
友利「あへん!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

ラム「文人の太田南浦の著した「半日閑話」には、ある旗本の家で、かつて主人の仕打ちに耐えかねて家でし、そのまま亡くなった人が、青ざめた坊主の姿で何度も現れるようになった、という話が「小日向辺の怪異」という題で載せられているわね。」

プロメ(仮)【つまり今のところの話を纏めると、吉兆の予兆、怪物の出現、死者の来訪などが怪異でくくられており、多くのひと達が怪しいと考えた多彩な出来事全般が怪異として拡大解釈に的に認定されていたようですね。】

ゆうな「でも、近代に入ると科学的な常識が人々の間に広がって近世まで狐狸妖怪や神霊の仕業とされてきた現象が、科学により解明されたものに置き換わっていったんだよね。」

ゆえ「そんななかでもかがくてきじょうしきをちょうえつしたふかしぎなげんしょうやそんざいはあいかわらずひんぱんにきろくされてる……。」

ラム「物理学者の寺田寅彦は近代以前に語られていた不思議な現象を、当時の科学的な語彙を使って翻訳し「怪異考」を著してるわね。」

福太郎「当時の怪談を集め、記録した人気作家の田中貢太郎は、そん著作の中で「女の怪異」、「法華僧の怪異」といったように実体の感じられる存在を怪異と呼んだ。これは現象だけやなく存在も怪異とする現代の怪異感に繋がっていくな。」

プロメ(仮)【はい、ありがとうございます。では、ここまでで次回は「怪異の歴史」でトークしてもらいます。】

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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