ー放送ー⚡電脳ラジオ(肆)⚡

ー稲葉の部屋(隣)(5/7/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

プロメ(仮)【怪奇談シナリオ読み込み型収集ツール、プロメフィアと】

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『よぉんっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(肆)の時間よ。今日のゲストは悠と吉音ちゃんと想さんよよ。」

悠「○△□。おれだ。」

吉音「あたしの顔、見忘れたかー!」

想「令和最初の平日。私です。」

友利「エッチなオモチャの形ですか?」

ゆえ「おおえやまじゃいあんとすいんぐ……」
ブンッブンッ!
友利「まわりゅっ!」

ゆうな「なぁにやってるんですかねぇ。」

悠「ゴールデンWRYYYYyyクどうだった?」

吉音「詠美ちゃんが仕事しろって怒ってた。」

悠「したのか?」

吉音「んー、えへへっ。」

悠「おれだったらその笑顔で許してやるところなんだけどなぁ。……覚悟はしとけよ。」

吉音「えー、悠も一緒に怒られてよー!」

悠「うーん、どうしてそうなるのか。コレガワカラナイ」

ゆうな「想たんはどうでした?」

想「想た……えーと、私はいつも通りでしたけど、適度に休めましたよ。」

ゆえ「せんしにはやすみもひつようだよ……?」

想「ふふっ、ありがとうございます。悠君はいかがでした?」

悠「おれは映画をたくさん見ましたよ。」

ゆうな「やつにクソ映画の話をやらせるなっ!!」

悠「いいや、限界だ!話すねっ!今回話すのは前々から話したくてうずうずしてた、アメリカの有名都市伝説に由来するスレンダーマンが題材の逸品「原作者が普通に著作権登録している」という情報を除くと得体の知れない長身の怪人が登場する本作は視聴するものに恐怖と安楽を与える評価としては賛否両論の沈黙。「スレンダーマン、奴を見たら、終わり」の話だ。」

吉音「得体の知れない長身の怪物…」
チラッ
悠「なぁぜぇおれを見たのかなぁぁ?」

ゆえ「なんでさいきんのほらーえいがのふくだいはなにかをみてとうてんをはさんでおわるんだろう……。」

悠「日本でも有名なスレンダーマンが登場するという作品で待望のホラー映画だ。とはいえ、過去にもスレンダーマンが登場する「都市伝説:長身の怪人」という同じ題材のホラーが存在したが「都市伝説:長身の怪人」は法律の都合でスレンダーマンという名称が使えなかったのか本編で存在があいまいに配慮してあるのと登場するスレンダーマンの格好もストッキングを頭にかぶった変態に等しい課題の残る作品として終わったので原作のヴィクター・サージが脚本を担当する公認の本家スレンダーマン……元祖スレンダーマンは今回で実現だ。」

ゆうな「京都の金閣寺の周辺に乱立した八つ橋の店舗みたいな作品だね。」

想「んふふっ……。」

悠「じゃあ、語っていくぞ冒頭の舞台は現代の学校、平凡な日常を謳歌しているいまどきの女子である四人が本作の主役だ。軽く個別に紹介しておくと、一見して地味だが集団の中核に位置する家庭環境が荒んでいる様子のケイティに普段はチームのムードメーカーとして活躍する家庭環境が荒んでいる様子のクロエやガラの悪い不良だが勘は鋭くて頭も回る家庭環境が荒んでいる様子のレンに最も利発だがゆえに」

ゆえ「はい……!」

悠「はい、怪異には疎くて一人だけ家庭環境が恵まれているヘイリーと固い友情で繋がっているが面子の七割五分の家庭環境が荒んでいる今時の女子である四人が本作の主役だ。」

想「スレンダーマンより地元の生活水準が怖いですね。」

悠「という複雑な背景を持つ女子の一同が進行の深い男子の連中から男子が深夜に集まって内密に何か危険な儀式を行うという話を学校で知る場面から本編が開始、さすがに男子も内容を伏せていたが同じ日の夜に女子で集まってウォッカとポルノを楽しんでいる最中に懇意の相手から極秘に情報を入手したクロエが男子は都市伝説の怪物である「スレンダーマンと会う」儀式を今晩試すと仲間にリーク」

ゆうな「これはウォッカきめてますわ」

悠「丁度ヘイリーを除く全員がスレンダーマンの怪談を知っていたので「私たちもスレンダーマンに会ってみる」と便乗した一同は興味本位で儀式を開催。補足しておくとスレンダーマンに会う儀式の手順は検索をかけると速攻で出てきたうえに内容も簡単にまとめるならインターネットに平然と転がっている「特定の動画を再生すると完了」と多分「スレンダーマンに直に会う」より「マツコ・デラックスにサインをもらう方が難しい」というバランスが崩壊したフラグの設定とスレンダーマンの脅威に反比例して召喚の難易度が不自然に簡単なんだが今の疑問に対しておれの優れた頭脳が推理した結果、世間にはしられていないが実は「マツコ・デラックスの方がスレンダーマンより強い」と解釈すると一連の謎がすべて解決するぞ。」

吉音「?」

想「!」

ゆうな「!!」

ゆえ「?!……」

悠「当然だが軽い冗談に近い空気で特定の動画を再生した一同、だが儀式を開催してから即座に全員が奇妙な感覚を体験したので当初は笑っていた一同も血相を変えて沈黙するとみんなで無理に平静を装って後は普通に夜を過ごすぞ。だが儀式を契機に一同はスレンダーマンの悪夢に魘され始めた挙句、一週間後の課外授業の最中に突如ケイテイが疾走する事件が発生。さすがに異変を感じた一同はケイティの捜索と並行してスレンダーマンに絡んだ都市伝説の詳しい調査を始める。」

吉音「男子の方はどうなったの?」

悠「結局は怯えてひとりも儀式を行わなかったから全員生存確定フラグを達成している。」

ゆうな「サウンドノベルなら速攻で達成可能なタイプのエンドだね。」

悠「というわけで大切な仲間にも隠してオカルトな趣味を持っていたというケイティの自宅を訪問した一同は彼女の部屋で大量のスレンダーマンのイラストを発見、重ねてケイティの履歴から追跡した都市伝説に関係するホームページではスレンダーマンの「おるやんけ!」アーカイブやスレンダーマンの「深夜配信」抜粋と闇の世界のVTuberとして最もホットな男スレンダーマンの大手ファンサイトが出現。ケイティが交流していた子さんのスレンダーマン界隈の住人、縮めてスレンダー民から自分の大切な物をスレンダーマンに捧げるとケイティが戻るという情報を入手したので翌晩指定の手順で各自大切な物を破壊してみたが本編の尺が五十分も残っているので脚本の圧で一同は儀式に失敗。加えてスレンダー病というスレンダーマンの標的が患う精神汚染で次第に消耗していく一同を狙って着実に狙ってくる長身の怪人。果たして一同はケイティを救ってスレンダーマンから逃れられるのか……というのが本作の概要だ」

想「ホラー映画感は確かに出ていますね。」

悠「作品の出来としては……おれは「至って普通に感じている」けれども同時に「故に賛否両論を招いている」妙な作品かもしれない。極端に突出して悪い箇所は皆無に近いという印象なんだが「怪しいインターネットでデータを得る」とか「幻覚を多用する怪異の演出」とか「怪物を倒すルールが実際には効かない」とか今時のホラー映画には定番の業務用スープをストレートに使っているので同じ系統の作品を知っていると食傷する旨みかもしれないな。とはいえ見方を変えると「ホラー映画が苦手な人間に推奨する」入門によい具合の作品でもあるかな。」

ゆえ「ほらーにゅうもんがすれんだーまん……」

ゆうな「なぞの矛盾を感じる。はい、今日の大喜利のコーナー。」

ゆえ「わーにんぐわーにんぐ……」

Warning!警告!Warning!警告!

ゆうな「本日のお題は以前に引き続き一瞬がまるで永遠のように感じられる事といえば?」

悠「はい、歯医者さんの痛いけどちょっと我慢してね」

ゆうな「痛みがゆっくりと襲ってくる!」

ゆえ「ごーるどえくすぺりえんす……」

悠「生命をエネルギーの暴走」

吉音「はーい、転校初日の昼休み」

ゆうな「どんどんコミュニケーションとってこう。スーパーゆう君人形さしあげて」

ゆえ「おともだちになろーよ……!」

吉音「イエーイ!」

想「はい、彼女の親に年収を聞かれた瞬間」

ゆうな「勇気をもって答えよう!スーパーゆう君人形さしあげて」

ゆえ「ばいぷっしゅだ……」

想「ありがとうございます。」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…-禅で…お送り…しました。」
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