ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。ミハイル殿下と悠よ」

悠「ミハイルばかりにダイヤの話をされるのがシャクだからお株を奪いに来た俺だ。」

ミハイル「お前とゆう(女)は島流しにでもなってしまえと常々思ってる僕だ」

悠「死んだらテメェも道連れだからな。」

ミハイル「全力で祓ってやる」

悠「そうなったらコンファインしてやる。」

優希「あの…」

紅菜「なににコンファインします?」

優希「そこかよ!」

悠「そうだなぁ。血塗られたダイヤモンド、サンシーダイヤモンドに」

優希「……仕込みいれてましたね」

悠「にゃんのことやら」

稲葉「報酬は?」

紅菜「……にゃんぱいあのヌイグルミ」

優希「ぷっ…」

紅菜「……」

ガスッ!

優希「ガッ!?か、踵でふまれた…」

悠「それでサンシーダイヤモンドだが」

優希「は、話進めるんだ…」

悠「このダイヤが歴史上にはじめて登場したのは、16世紀。サンシーの領主ハーレイが、アンリ三世に貸したダイヤモンド。これがサンシーダイヤモンドだ。」

ミハイル「アンリ三世はフランスのヴァロア王朝最後の王様で、このダイヤを王冠に飾っていたんだ。だが、その後3アンリの戦いで敗れて後に暗殺される。」

悠「その後即位したのはアンリ三世の義理の弟アンリ四世だが、こいつも暗殺され、ダイヤはイギリスに渡る。っで、このダイヤを手にしたのは、イギリスの女王エリザベス一世。これを自分の息子に引き継いだが、引き継いだ中でチャールズ一世は処刑される。」

ミハイル「その後、結局このダイヤは、フランスに戻り、ホープダイヤモンドの持ち主だったルイ十四世が手にいれ、王冠に飾ったとされてる」

悠「結局、このダイヤモンドはフランス革命を経て、1792年盗難に遭いロシアに渡るが、その後は何人かの手を経て、フランスのルーブル美術館に寄贈された。美しい物に惑わされた人々の末路を見届けつつ、呪われたダイヤたちは今も静かに、美術館で魅惑の輝きを放っているんだ。」

優希「宝石は人を狂わせるってやつですね。」

ミハイル「僕は宝石すらを惑わせる美貌があるけどな。」

悠「けど呪われたダイヤばっかりじゃなたあんだぞ。さ迷えるダイヤモンドとか覇者のダイヤモンド、名宝パールオブアジア、宝剣トプカピ…色んな伝説の話があるからな。」

ミハイル「僕を無視するな!」

悠「もし興味があるなら俺のわかる範囲でいいならいつでも話してやるよ」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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