ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。ゲストは続いて悠(女)とミハイル殿下とチコちゃんよ」

ミハイル「ダイヤモンドとは、ギリシャ語で「屈服せぬもの・打ち勝ちがたいもの」を意味する「abamas」を語源としている。」

悠(女)「和名は金剛石。これは仏典の中の「何物にも侵されない」という意味の言葉「金剛不壊」に由来する。つまり、名は体を現すよろしく、金剛はもっとも硬い奴かもしれないな。」

チコ「え、えーと…」

優希「ダイヤモンドの話ってこんな深く掘り下げれるんだな」

ミハイル「ダイヤモンドだけでなく、エメラルド、翡翠、パール、ルビー…宝石なら僕はいくらでも話を深く掘り下げれるぞ」

紅菜「じゃあ、取り合えず昨日の続きを聞かせてもらえる?」

ミハイル「うむ。フランス革命の最中、ホープダイヤモンドは窃盗団に盗まれ、色々な人間の手に巡り、ヘンリー・フィリップ・ホープの元にやってくる。」

悠(女)「ホープ一族はこの宝石を手にした後、次々不幸が訪れて、ホープ家は破産してしまう。」

ミハイル「このことが世界的に大きく取り上げられ「ホープダイヤモンド」という名前が与えられた。その後このことがダイヤは色んな持ち主を転々とし、最後は有名なブランド「ハリー・ウィンストン」に行き着き、現在はスミソニアン博物館に寄付されて、人気展示物のひとつになっている。」

チコ「……けど、それって呪いが本当にあるってことじゃないですか?」

ミハイル「ところがどっこい、よっこらしょ、けっこうけだらけねこはいだらけおしりのまわりはくそだらけ」

チコ「汚いなぁ…」

優希「なにが言いたいんだか…」

悠(女)「実はな、後年呪いの事実がないことが発覚したんだ。元々、呪いの話が出てきたのは、1909年のロンドンタイムスで、それが人づてに伝わり、更にホープ家の不幸(これは事実)も重なって、ただの宝石が「呪いの宝石」になってしまったのでは?…っと推測されている。」

優希「真実ばっかりでも無いけど、嘘ばかりでもないんだな…」

悠(女)「まぁ、実はもうひとつ落ちがあってな。元々、このホープダイヤは大きさが100カラット以上もあったといわれてるが、現存してる物は45.5カラット。」

ミハイル「残り50カラット以上は、どこかの歴史の中に埋もれているんじゃないかといいこともあり、本当の呪いは現存する物ではなく、もうひとつのダイヤというひともいる」

悠(女)「歴史から埋もれて消えていった、もうひとつのブルーダイヤ。それはミステリアスでロマンあふれる「幻の呪いのダイヤ」なのかもしれないな」

紅菜「探偵としてはどうなの、今の話」

チコ「正直興奮します」

ミハイル「じゃあ、次回は「血塗られたダイヤモンド:サンシーダイヤモンド」の話をしてやろう」


稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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