ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠(女)とミハイル殿下とチコちゃんよ」

悠(女)「ちぇき~、逃げも隠れもするし、嘘もつくが約束は破らない。悠さんだよ~」

ミハイル「僕以外の人間はどうなっても構わないと常々思ってる僕だ。」

チコ「最近、殿下の人間性に愛想がつきてきたわたしです」

ミハイル「愛想なんぞ一文の価値にもならないものは尽きても構わん」

優希「言い切ったな…」

チコ「呪われてしまえばいいのに。」

ミハイル「ふん、僕は科学者のひとりでもあるんだぞ。呪いなんかを信じると思ってるのか?えぇ?焼き肉のタレが。」

チコ「焼き肉のタレ言うな!」

悠(女)「エバ……コホン、チコ落ち着けよ。ミハイルは黙ってろ」

チコ「あ、すいません……いま、エバラっていいかけなかったですか?」

悠(女)「気のせいだ。」

ミハイル「そうだ。呪いといえば僕の保有する宝石のなかに「ホープダイヤモンド」があるな」

優希「ホープダイヤモンドってなんですか?」

悠(女)「ダイヤモンドの中だと「ファンシーダイヤモンド」って呼ばれて、美しいブルーダイヤのことだ。大きさも45.5カラットと非常にでかくて……スミソニアン博物館に1958年に1億2000万円の価格で寄贈されたはずだ。」

ミハイル「もちろん、ホープダイヤモンドではない。だが、それに勝るとも劣らないブルーダイヤを保持しているっという話だ。」

優希「一億二千万のダイヤか…想像できないな」

悠(女)「ちょっと違うぞ。」

優希「え?」

悠(女)「1958年に一億二千万、現在での価格だと…二百億近くじゃないかな」

優希「マジすか!?」

ミハイル「そうだな。まぁ、話はホープダイヤに戻すが、このダイヤは17世紀、インドを旅行中だった宝石商のダヴェルニエが、ヒンズー教の女神像にこのダイヤが使われて居るのを見つけて盗み出したんだ」

チコ「殿下みたいな奴ですね。」

ミハイル「フランスに渡ったダイヤは、ルイ14世がてにする。ルイはこのダイヤに「フランスの青」と名付け、王の籠愛を受けたものに身に付けさすが、次々に死んでいく。ダイヤを受け継いだ王にも不幸が訪れる。」

悠(女)「ルイ15世は病気で死亡。ルイ16世とマリーアントワネットは、皆も知ってのとおり、断頭台の露と消えてるだろ。」

チコ「そんな有名?」

紅菜「マリーアントワネットの断頭は歴史で習うはずよ。」

ミハイル「続きは今度だな」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
75/100ページ
スキ