ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは、夫婦ペアとチコちゃんよ」

悠「婚約指輪にオニオンリングをいただきました」

チコ「指輪じゃないですよね?というかなんで、オニオンリング?」

ともき「昼に俺の弁当から奪取したオカズだろ!」

悠「ちゃんとお返ししただろ」

ともき「焼き鳥のねぎまの肉を取り除いたやつな」

チコ「焼き鳥じゃなく焼きネギですね…」

悠「次はギョウザの皮とかやるから」

ともき「分解するな!」

チコ「夫婦なだけに息ぴったりですね。」

ともき「夫婦でもねぇよ!」

悠「照れ屋なんだ」

チコ「そうは見えないですけど…」

紅菜「ちょっと」

優希「うん?」

紅菜「ちゃんとツッコミ入れないと出番と仕事ないわよ」

優希「えぇ…っか、俺の出番と仕事ってツッコミなのか?」

紅菜「あはは。なにを今さら」

優希「屈託の無い笑顔で言われたよ…」

悠「おれも屈託の無い笑顔で「死ね」って言われたことあるよ」

優希「重いな?!」

チコ「なにしたんですか?!」

ともき「またかよ…」

優希「よくあるんですか?!」

悠「ともきが小ボケを挟むとリアルに聞こえるから怖いな」

チコ「あ、ボケなんですね」

ともき「経験はあるんだろ?」

悠「幾度となく」

優希「ボケでもなんでもねぇし!?」

悠「まぁ、深く詮索するな。俺の心を傷つける場合があるから」

チコ「詮索もなにも聞きづらいですから…」

稲葉「それって女関係?」

優希「さらっと聞いてのけた人がいる!?」

悠「ノーコメントで」

ともき「言いたくないならハナッからネタに使うなよ」

悠「後悔だけが人生だ」


優希「そんな辛い人生は送りたくないです…」

悠「大丈夫。優希ちんは幸せになる権利がある。」

ともき「お前には無いのか?」

悠「しかたないさ。俺はどっかに一本落っことして来たんだよ」

チコ「一本?」

悠「「辛」「幸」一本落っことしたんだ」

チコ「じゃあ、私がその一本探して見せます!」

悠「……ありがとな」

ともき「……」

紅菜「照れてる?」

悠「いや、照れるっか感涙我慢状態?枯れた涙腺が戻りそうだ。いっひっひ」

優希「ダメだこりゃ…」


稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」






悠「ふぃー、お疲れ」

ともき「……」

悠「どった?」

ともき「お前が辛いんなら俺もその一本探してやるよ」

悠「嬉しいねぇ。じゃ、とりあえず和龍軒に探しにいきますか」

ともき「ったく、ラーメン食いたいだけだろ…」

悠「いっひっひ」
58/100ページ
スキ