ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

揺光【揺光&…】

貞子たん『貞子たんで』

稲葉「電!」
揺光&貞子たん【『脳!』】
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは実はハブられてるかもしれない悠とそんな悠を生暖かく見つめるともきくんよ。」

悠「ハブられてるの!?やっぱりハブられてるのか!?」

ともき「ハブられてないって…」

悠「それで餃子像だけど」

ともき「その話長い?」

悠「割りと」

ともき「ハブこうか」

悠「やっぱりハブられてるの!!?」

ともき「いいから話を進めろ。」

悠「うむ、まぁ聖地巡礼ってぐらいだから徹底的に餃子を味わいたい。ただ、王将には各店舗ごとに独自のメニューがあるから、それらをあえて雑念としたい。」

ともき「餃子と中華飯でいくんだな」

悠「まぁ、とはいえせっかく来たんだからメニューは開いたんだけどな」

ともき「開いたのかよ」

悠「いやーオリジナルメニューばかりでやばかったよ。メニューを閉じてすぐに頼んだよ。カニあんかけ炒飯と餃子」

ともき「意思弱いな!」

悠「あはは。それでコーテルイーガーが来てじっくり眺めたら」

ともき「餃子ひとつのことな」

悠「第一号店ならではの完璧な焼きあとと気品ただよう艶やかなフォルム。こいつは相当な美人だぜ」

稲葉「店によって餃子も違うの?」

悠「餡と皮に関しては全店舗に同じものを本部が直送しているそうだから違いは焼く技術だけだな。で、いざ俺は先にいつも酢だけで食べるからてを伸ばしたんだ…けど、酢がない。卓に置いてあるのは餃子のタレと醤油のみ…焼き餃子の王道はタレのみと無言で押し付けるこの迫力……一号店恐るべし」

ともき「こだわってるなぁ…」

悠「まぁ王将のタレも長い付き合いだ、酢についてはあきらめて食べてみると……外はカラッと皮はモチッと…そして中はグジョっと…」

ともき「グジョっと…」

悠「包み方火加減焼き方タイミング。マニュアル通りではあるがすべてのベストが組合わさった傑出した仕上がり…もう、お前さんむちゃくちゃ美味いじゃないの!としか言えないね。さすがは五百店舗の総本山にふさわしいマエストロたちの仕事だよ」

ともき「おお~」

悠「んで、餃子を半分ほど堪能したところに登場したのが一号店オリジナルメニューのカニあんかけ炒飯。まぁ、俺がこのメニューに反応した理由は実はこれ玉子+あんかけ+カニ+炒飯だから、具体的にはめし系の二大看板メニュー天津飯と炒飯の合体なんだ」

ともき「なるほど、うまくないハズがないんだな」

悠「こうして腹一杯食べて会計を終えて店を出た瞬間。俺には一瞬たしかに万里の長城が見えた……気がした」

ともき「食は万里を超えるだな」

稲葉「餃子の王将のキャッチフレーズね」

悠「巡礼者なのにさしずめ気分は始皇帝だったよ。」
ともき「……餃子食いたくなったな」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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