ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

揺光【揺光&…】

貞子たん『貞子たんで』

稲葉「電!」
揺光&貞子たん【『脳!』】
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日も悠とお相手は梓くんよ。」

悠「ちぇきっす。今日はあずにゃんが相方だ」

梓「あずにゃん言うな」

悠「じゃあ、にゃんあず」

梓「意味がわからん」

稲葉「じゃ、その調子で続けちゃって」

梓「丸投げかよ。」

悠「じゃあ、小噺をはじめるか」

梓「やぶから棒だな」

悠「いいえ壁から釘です。」

梓「はいはい。」

悠「軽く流しやがったな…じゃあ、梓が話せよ」

梓「無茶ぶりも良いところだな…せめて話題を出せよ。」

悠「まだまだ暑いよな。」
梓「取って付けたような話題をだな…」

悠「話題なんて、取って付けたもんさ。んで、真桜なんかエアコンつけっぱなしなんだぜ」

梓「身体に悪そうだな…」

悠「はは、しかし今はエアコンとかあるけど昔はきつかっただろうな。」

梓「昔といえば、江戸時代は夏の暑いときに雨をふらせて涼しくする商売の男が現れてたらしい」

悠「へぇ」

梓「それで人々がお金を渡すと本当に雨が降ってきて涼しくなった」

悠「それは凄いな、普通の人間じゃないんだろ」

梓「あぁ、実は竜神の竜と呼ばれる奴で暇なときのバイトらしい」

悠「それはいいな、なら冬にも現れてもらってあったかくしてもらいたい」

梓「あー、それは無理だな。」

悠「なんで?」

梓「あっためる方は竜の息子の子竜(こたつ)がやるんだ」

悠「落語ネタじゃないか!」

梓「小噺しろったのお前だろ!」

悠「まぁ、そうですけどなにか問題でも?」

梓「なんで半ギレなんだよ。じゃあ、お前が話せよ」

悠「…このまえ、近所のスーパーの前にダンボールが重ねてあって」

【銘茶やきぶた】

梓「え?」

悠「一瞬目をうたがったよ。よくみたら「やぶきた」だった。」

梓「お前の場合はうたがわなくちゃらんのは目より脳だろう」

悠「そんなに誉めるな、色んな汁が滲むだろ」

梓「誉めてねぇよ。っか、品格って言葉をしらんのか」

悠「腕のいい大工さんなんだが」

梓「は?」

悠「大酒のみでな」

梓「はあっ?」

悠「おまけに息子の嫁さんとおりあいが悪くて」

梓「ちょっと待てなんの話だ?」

悠「品川の格蔵さん。略して品格」

梓「それならしなかくだろが!」

悠「あはは」

梓「笑って誤魔化すな!」
悠「品格って、難しいな」

梓「ま、悠は仕方ないかもな」

悠「なんで?」

梓「品が欠けてるからな」
悠「品欠く。よし、表でろ」

稲葉「じゃ、今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
34/100ページ
スキ