ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡3

ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

揺光【揺光&…】

貞子たん『貞子たんで…』

稲葉「電!」
揺光&貞子たん【『脳!』】
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。」

禅「いつの…まにか…揺光…さん…と…貞子たん…が…レギュ…ラー…に…なり…ましたね。」

揺光【夏の間だけじゃがな。】

貞子たん『……』

禅「しかも…あの…出会いで…仲も…良さそ…うで…」

揺光【そうでもない、なぜか脅えられとるのじゃ。】

稲葉「あら、そうなの?」

貞子たん『あの人…怖い…。』

稲葉「おもにどんなところが?」

貞子たん『私のお家握りつぶそうとした…』

揺光【一寸(ちょっと)した冗談では無いか。】

禅「貞子…たん…の…家とは?」

貞子たん『…悠の携帯』

稲葉「そういえば、昨日の収録から悠が携帯無くしたっていってたわね。あのあと部屋を探したけど落ちてはなかったのだけれど…」

揺光【ここにあるからのぅ。ほれ。】

ガチャン!

貞子たん『投げないで…投げないで…』

稲葉「あらあら、この携帯は見事に悠の携帯ね。どうしたの?」

揺光【うむ、悠の尻ぽけっとに『落ちて』おったからの『無音に拾って』おいてやったのじゃ。】

禅「ふむ…つまり…悠…さんの…ポケットに…『入って』…いた…のを…『黙って盗んだ』…の…ですね」

揺光【人聞きの悪いような言い方をするでない。妾は親切心で預かってやったのじゃ】

ゴンゴン!

貞子たん『なら…叩かないで…悠に…返して』

揺光【それは断る。】

貞子たん『なんで…!?』

揺光【妾の知り合いのな妖怪の知り合いの魔法使いがこういう事をいっておった。『借りてるだけだぜ。死ぬまでな。』っと…】

稲葉「なるほど、けど、揺光が死ぬまでって普通に考えて悠が三回くらい転生しても余裕で生きてるわよね?」

揺光【そうじゃのう。】

稲葉「ということで、悠には携帯を買い換えてもらう方向でいてもらいましょうね。」

禅「悠…さん…の…場合…携帯…不携帯…ですけど…ね」

稲葉「それもそうね。有っても無くても平気かもしれないわね。」

貞子たん『私は困る…』

揺光【なんじゃ?妾の側でいるのが気に喰わぬのか?ん?】

貞子たん『シクシクシク…』

稲葉「幽霊が無くと冷えるのね」

揺光【天然の冷房じゃ】

禅「鬼…ですね」

揺光【残念。妾は鬼ではなく狐じゃ。くっくく。】

稲葉「ところで、揺光。携帯なんかどうするの?」

揺光【うむ。別にこれといってはどうもせん。ただ、これがあれば悠と連絡できるんじゃろ?】

稲葉「……」
禅「……」

揺光【なんじゃ?】

稲葉「禅君、揺光に後で携帯の説明お願いね」

禅「は…い」

稲葉「それじゃあ、本日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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