ー放送ー⚡電脳ラジオ(弐)⚡10

ー稲葉の部屋(隣)(6/16/夕)ー
  
稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

貞子たん『貞子たんの……』

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

貞子たん『にっ~!』

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(弐)の時間よ。今日のゲストはマリアちゃんと久秀さんと光姫さんよ」

マリア「光を求めて影は他愛無いジョークを喋る。私です。」

久秀「趣味は茶器収集。久秀よ。」

光姫「茶器か儂もちぃと興味がある。光姫じゃ」

友利「茶室プレイ待ったなしですね!」

ゆうな「どんなプレイだ」

マリア「茶釜でどつかれたり、茶筅でこすられたりとか」

友利「夢が広がりますですね!」

ゆえ「ひじてつ……」
ゴスッ!
友利「さどっ!」

光姫「千利休に斬り殺されそうじゃな」

久秀「まっ、久秀は形式ばったものなんかはそこまで好きじゃないけどね」

マリア「茶道じたいには精通してるんですか?」

久秀「茶道だけじゃなくて華道や香道も好きよ」

ゆえ「こーどー……?」

光姫「香道とは香りを鑑賞する芸道じゃ」

ゆえ「げどー……?」

光姫「芸道じゃ。」

マリア「「香道」自体は日本独自の芸道ですね。香道は禅の精神を大事にし、礼儀作法・立居振舞など約束事の多い世界であり、上達するにつれ古典文学や書道の素養も求められるものです。」

ゆうな「なるほど、わからん!」

マリア「えーと、要するに香りそのものを楽しむことです。」

ゆうな「ほー?」

ゆえ「においをかぐあそび……?」

久秀「嗅ぐじゃないわ。香道においては香を「聞く」と表現するのが正式よ。「嗅ぐ」という表現は不粋とされるの。香木の香りを聞き、鑑賞する聞香(もんこう)と、香りを聞き分ける遊びである組香(くみこう)の二つが主な要素ね。」

ゆうな「……」

ゆえ「……」

マリア「あまり通じてませんね。」

光姫「かかかっ、まぁ口で説明してもわからんじゃろうな。」

久秀「例え実際にやっても組香は難しいけどね」

ゆうな「香りを組みたてるの?」

久秀「ある一定のルールに即した香りの楽しみ方のひとつよ。文学的要素から一般教養等、多種多様の分野に取材したルールに則って香りの異同を当てるもので、非常にゲーム性に富むわ。」

光姫「しかして、その本質は香りを聞き、日ごろの雑踏の外に身を置いて、静寂の中でその趣向を味わうことにあり、答えの成否、優劣を競うものではないとされるがの。」

ゆうな「ほー」

ゆえ「へー……」

マリア「食べ物の匂いだったらゆえちゃんいけそうですけどね。それでは本日の世界のゲテモ……珍料理のコーナー!」

ゆうな「ぴゅーぴゅー」

ゆえ「ぱふぱふーぱふぱふー……」

マリア「本日紹介するのは……ウーパールーパーのから揚げ!」

ゆうな「うぱー」

ゆえ「るぱー……」

久秀「サラマンダードラゴンね。」

光姫「ペットで飼われているのは聞いたことがあるが……食せるのかえ?」

マリア「そう!あの可愛いペットだったウーパールーパーが、から揚げにできるのです!発祥はなんと日本!味はササミに近く、から揚げや鍋にして食べると美味しいんだそうです」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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