ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡2

ー稲葉の部屋(自由ルーム)ー

ともき「なぁ、悠。一言いいか?」

悠「あん?」

梓「悠がゲーム大好きなのは知ってるし、多少なり気持ちもわかる。」

悠「はぁ…」

ともき「お前が無駄な能力が器用なのも解ってる。だけどな、パソゲーしつつ、右手にPSP、左手にDSをやるのは止めなさい。行儀わるい以前の問題だから」

悠「大丈夫。まだやれる。足がある」

梓「いや、更に数を増やせとは言っとらんから。」

悠「……あ、左手は本に変えろって意味か!」

ともき「その歪みきった見解はどっから沸いてくる。」

悠「けどな、お前らだって右手と左手同時に使うだろ。」

梓「そりゃ、時と場合によるけど…」

悠「左手にオカズ、右手に息子みたいな時とか」

ともき「黙ろうか。」

悠「はっ、まさか逆…」

ともき「きわめてソフトに尋ねるが……悠は気が違ってるのか?」

悠「なぁ、あずにゃん。最近ともきが冷たいを通り越して痛々しいんだけどどしてかな。」

梓「十中八九、悠のせいだろうし、あずにゃん言うなや。」

悠「残り一は?」

梓「イライラしてるだけ。」

悠「あぁ、あの日か。」

ともき「……」

梓「……」

悠「悪かったから二人して打ち上げられたスベスベマンジュウガニの死骸を見たような目で見ないでくれ。」

ともき「例えが分かりにくい。」

悠「へへ~ん」

梓「なんで威張ってるか知らんが全然誉められてないからな。」

悠「マジか?!」

ともき「はぁ…無駄にボケるのは相変わらずだけど、少しは表に出たらどうだ?家の中だけでなく、学校でもゲーム三昧って…流石に鈍るだろ身体。」

悠「うーん。そう言われたら……」

梓「鈍、鈍な悠か…見たいような、無いような……」

ともき「まぁ、普段からある部分は鈍感だけどな」

悠「いやはや~♪」

梓「だから誉めてねぇっての」

悠「マ…」

ともき「それももう良いから。」

悠「ショボン」

梓「はぁ、それより冗談抜きに少しは外にでないか。秋晴れのいい日和だぞ。」

悠「まだまだ暑いじゃん」

ともき「秋の味覚はどうだ?」

悠「茸嫌い。」

ともき・梓「「……」」

悠「睨みなさんな。」

ともき「兎に角、少しは表に出ろ!」

悠「ふむ……じゃあ、海兵式鍛練ごっこでもするか?」

ともき「聞きたくないけど内容をいってみろ。」

悠「まぁ、教官役が怒鳴り付けて新兵役が無茶苦茶にしごかれる。」

梓「誰がやるか!」

悠「ダメかぁ…」

ともき「じゃあ、悠が新兵役な。」

悠「断る。」

梓「ともきさん。そこら辺のゲーム売りにいきますか。」

ともき「だな。」



ー稲葉の部屋(隣)ー

稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」

禅「烏哭禅と…」

貞子たん「貞子たんの…」

稲葉「電!」
禅「脳!」
貞子たん「ラジオ…」


稲葉「はい、今日のゲストは悠とともき君と梓くんよ」

禅「秋…です…ね」

稲葉「そうね。禅くん、秋の楽しみは?」

禅「もち…ろん…秋の…新作…スイーツ…です…ね。定番…なら…スイート…ポテト…とか」

稲葉「秋姉妹が出てきそうね」

貞子たん「引きこもるのもほどほどに…」
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