ー放送ー⚡電脳ラジオ(弐)⚡

ー稲葉の部屋(隣)(1/21/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

友利「友利ちゃんの」

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

友利「に~っ!」

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(弐)の時間よ。今日のゲストはゆうと摩耶君よ」

悠(女)「のりたま戦争勃発!のあーしだ」

摩耶「タナカの旅行の友が一番好きな僕でーす」

優希「タナカの……なに?」

ゆえ「ふりかけ……」

悠(女)「あーしはやっぱりのりたまだな」

友利「そんなちょっとお子ちゃまっぽいところに鼻血出そうです」

悠(女)「自分で飲めよ」

友利「流血プレイ!!」

摩耶「ただの自己吸血じゃないかな?」

友利「その奇行をやれというゆう姉さんのドSテックなところがきゅんきゅんです」

ゆうな「お母さん……ドS?」

悠(女)「あーしはノーマルだよ。ただしレベルはカンスト」

摩耶「ノーマルだけにあれやこれや視野が広いってどうなんだろうね」

悠(女)「あらゆるプレイが可能」

友利「バリバリにいじってくださいです!さぁ!」

摩耶「お待ちかねだよ?」

悠(女)「紙一重パンチ」

カスッ……!
友利「ひゅぃ……」

優希「え、落ちた?」

摩耶「紙一重どおり顎の先、すれっすれをかする程度に殴ることで脳を揺らしたんだよ」

優希「ガツンと当てずに?」

摩耶「ボクシングのリングだと稀にみられる現象。壮絶に打ち合っていたハズの両雄が空振りと見紛うささやかな一閃で前のめりに倒れ……二度と起きあがれない」

優希「あー……たまに有るね。ホントごくたまに」

摩耶「あれが効くんだよね。意外なほどなクッション越しの拳に耐えたものがクッションのみの打撃に失神する。弛んだ顎への薄皮一枚をかすめさせる。この一閃が肉眼だと捉えられないほど顎を、そして脳を微かに……だけど超高速で震撼(ふる)えさせる。」

優希「でも、グローブなんて着けてないけど」

悠(女)「薄皮一枚はある。」

摩耶「出来ないことは無い。けれど……グローブでも意図して出すのは困難の事を皮膚一枚でやってのけるっていうのは技術っていうより魔法の域だけどね」

ゆうな「お母さん、すげー」

ゆえ「すげー……」

悠(女)「ふふっ。けど、摩耶だってできるだろ」

摩耶「んー、どうかな。僕そういう繊細なのは……ねっ?」

悠(女)「あーしが知る限り摩耶ほど繊細な技巧派はいないから」


稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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