ー放送ー⚡電脳ラジオ(弐)⚡

ー稲葉の部屋(隣)(12/15/夕)ー

稲葉「新たな幕開けと共に爆笑と苦笑い、危ない病みつきが生まれる古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

ゆうな「ゆうなとっ!」

ゆえ「ゆえと……」

優希「優希と」

友利「友利ちゃんの」

稲葉「電」

禅「脳」

ゆうな&ゆえ「「ラジオ(らじお……)!」」

友利「に~っ!」

優希「始まります」

稲葉「はい、電脳ラジオ(弐)の時間よ。今日のゲストもミハイル殿下と謎の病少女さんよ」

ミハイル「美しさは罪の僕だ」

匣「今日もなんとか心臓は動いているボクだよ。きひひ」

優希「はい、良かったです」

友利「はい、質問です」

匣「なにかなクレイジーガール」

友利「お二人は仲がいいのです?」

匣「そこそこだねぇ。ボクらは研究の終着駅がやや似ているんだよ」

ゆうな「研究」

ミハイル「ナノマシンだ」

ゆうな「冷凍ビームとか火炎放射とか」

ゆえ「それわざましーん……」

優希「着実に悠に似てきてる……。」

ゆうな「将来は姉妹または親子でM1の優勝目指すんです」

優希「もうやってねーよ。」

ゆえ「なのましんどーするの……?」

ミハイル「決まっているだろ。鎧に甲冑、戦闘服、そしてロボットスーツ……古来より人間は、戦いという場に挑むにあたって己の身を守るためのさまざまな防具を開発してきた。」

匣「創作の世界だと、当然のように「ナノマシン」は登場するだろう。今竜胆君がいったような防具とこのナノマシンは相性が抜群なのだよ。その仕組みがブラックボックスなのがいいことに、特に身体強化モノについてはナノマシンは都合よく使われてるだろぉ。ガンツのスーツとかねぇ」

ミハイル「自在に形や色を変え、超絶な能力を発揮するナノマシン防具。そんな夢のアイテムがあれば……軍事方面にふっかけて金儲けができる」

優希「戦争の火種じゃないか?」

ミハイル「そんなことは知らん。ボクは自分が安全で金さえ設けられるなら悪魔に魂だって売ってやる。よかったら一個買うか?」

ずるりっ!

優希「口から何を引っ張りだした?!」

ミハイル「僕の金欲の魂だいくらでも出てくるぞ」

優希「じ、人外め」

友利「逆にいえば底なしの欲を持ってるってことで不滅ですね」

匣「まぁ、偉そうなことをいったけれど現在のテクノロジーではナノマシンの実現は不可能なんだよね。ナノマシンという言葉が登場して早50年がたつもののナノマシンはおろかマイクロマシンすら完成していない。」

ミハイル「ちなみにナノマシンはアメリカの物理学者リチャード・ファインマンが1959年に発表したのが初出と言われている。」

匣「ボクもいろいろとアプローチを試みたけれど今の現状だと精々電気信号と振動波で肉体と脳を解放するぐらいしかできないし」

優希「分かりやすく言うと?」

匣「そうだねぇ、命くれるなら悪魔も倒せる英雄になれるって感じかなぁ。死なないにしても死ぬほど痛いことにはなるけどねぇ。きひひひひひっ」

ミハイル「そんな効率が悪いことをしなくとも反陽子爆弾を作ればいい」

匣「キミは分かって無いねぇ人間がどつきあってこそ楽しいんじゃないか」

ミハイル「僕はそんなものを楽しむ趣味はない。楽してもうけるそれだけだ」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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