ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】6

ーラスタ・ラヴ(12/24/夜)ー

悠「ここに箱がある。中身はケーキだ。」

優日「クリスケーキ」

ともき「なんで「マス」を取り除いた」

マリア「マスケーキ」

ともき「いやめんどくさいからやめろ。」

福太郎「ほんでケーキがどうかしたん?」

悠「中身が潰れてるか潰れないか賭けようぜ」

ともき「なんだそりゃ……。」

摩耶「ああ、そういえばニュースになってるね。」

ともき「ニュース?」

摩耶「なんかオンラインストアで購入したケーキが崩れて届いたっていうニュース」

悠「理想の姿と現実の姿って写真が掲載されてて笑っちゃったんだわ。」

ともき「笑っちゃダメだろ」

悠「だよなー。いけないよなー。わははっ。」

ともき「最低かっ!」

福太郎「写真見てみたけど……あのタイプのケーキに対しては段ボール1枚ではダメやろ。」

真樹「どういうケーキなの?」

悠「ストロベリーフリルショートケーキ。クリームをフリル風にデコレーションしたケーキだ。」

マリア「あの手のケーキはフィルムで覆えませんから普通は専用のケースで封をして箱に詰めるべきですね。」

優日「私は潰れてても全然食べるけどね。そのうえで新品をタダでもう一個用意してもらうけど。」

摩耶「一番の正解かもね。」

マリア「私も潰れてるぐらいなら全然いけますね。なんなら地面に落ちててもギリギリの部分まで行けますよ。」

ともき「それは食うな!」

優日「理論上では地面に触れた部分を放棄したら何も問題はないからね。」

金剛「問題はない、問題は確かにないんだが色々とな……。」

摩耶「フードロスは良くないからね。」

悠「こいつ等みたいなのばっかりだったらフードロスはなくなるがロスフードにはなると思うぞ。」

優日「なにちょっと上手いこと言ってんの。」

マリア「食べ物の話なだけにですか?」

悠「被せでおれよりうまいこと言うのやめろや。この箱ぶつけんぞ!」

ともき「中にケーキはいってるんだろやめろよ。」

悠「今この中には潰れていない未来と潰れている未来のケーキが混在している。これがシュレディンガーのケーキだ。」

真樹「……え、何がいいたいの?」

悠「ぶっちゃけ潰れたケーキの話のためだけに買ったケーキだからシュレディンガーうんぬんには大した意味はない。」

ともき「むしろそのためだけにわざわざ買ってきたのか」

悠「そうだよ(迫真)」

優日「じゃあもう食べていい?」

悠「いいぞ。」

優日「わーい!」
マリア「わーい!」
真樹「わーい!」

摩耶「何ケーキ?」

悠「イチゴのケーキ」

福太郎「そこは普通なんやね。」
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