ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】5

ーラスタ・ラヴ(9/24/夜)ー

悠「フレデリカ」

ともき「誰だ?」

マリア「フレデリカ・フォン・シュターデじゃないですか?」

悠「誰だよ」
ともき「誰だよ」

福太郎「ハモったね。」

ともき「いやな気分だ」

悠「なんでやねん!」

摩耶「マリアちゃんが言ったのは誰?」

マリア「アメリカのメゾソプラノ歌手です。」

ともき「そうなのか。悪いが全然知らないな。」

悠「流石のおれも知らんわ」

摩耶「それで悠君が言ったフレデリカは?」

悠「ゲームだ」

ともき「ゲームかよ」

悠「新作RPGだ。体験版が配信されててやってみたらこれがまぁ……ハマってな。」

真樹「ハマったんだ。」

福太郎「ジャンルは?」

悠「アクションRPG。ダンジョンに潜って素材を集めて武器を作成して強化してどんどん進んでいくタイプのだ。」

摩耶「好きそうだね」

悠「だいちゅき♪」

金剛「気色悪い」

悠「文句があるならかかってこいや!」

金剛「……」
ズドンッ!
悠「むぅん!」

マリア「お?」

悠「げほっ、ごほっ!本当に殴るやつがあるかぁ!」

マリア「なんで一瞬だけ耐えたような顔したんですかね。」

摩耶「耐えようとして不壊のタイミングがずれたんじゃないかな」

悠「恥ずかしいから冷静に解説するのもやめて。」

金剛「で、続けるのか?」

悠「暴力反対!」

ともき「お前が言っていい言葉じゃないからな」

悠「なんでぇ?おれは平和主義なのに」

マリア「もう一発ぶん殴っていいと思います」

悠「お前を盾にするから覚悟しとけ」

ともき「平和主義はどうしたんだ」

悠「尊い犠牲ってあるから」

摩耶「平和ってなんだっけ?」

悠「言うなれば運命共同体。互いに頼り互いに庇い合い互いに助け合う一人が五人の為に五人が一人の為にだからこそ戦場で生きられる分隊は兄弟分隊は家族。」

ともき「いや、急になんだ」

悠「嘘を言うなっ!猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う!無能!怯懦!虚偽!杜撰!どれ一つ取っても戦場では命取りとなる!それらを纏めて無謀で括る!誰が仕組んだ地獄やら兄弟家族が嗤わせる!お前もっ!お前もっ!お前もっ!だからこそ俺の為に死ねっ!」

福太郎「ボトムズやなぁ」

真樹「わかんない。」

摩耶「装甲騎兵ボトムズの名台詞だよ。」

悠「ふー……それでフレデリカの話なんだが」

ともき「いや、この流れで戻るのは無理だろ。」
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