ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】4

ーラスタ・ラヴ(7/5/夜)ー

悠「雨だぜ?」

ともき「わかってるよ」

マリア「ひっどい天気ですよね。」

摩耶「本当に交互になってるの凄いよね。」

悠「誰か乱数調整してる?」

ともき「してねぇよ」

悠「それにしても普通にしんどいだろこの天候」

金剛「不快指数が毎日更新していってる感じだな」

マリア「さわやかな話題とか無いですか?」

悠「さわやかな話題か……。あ、死後のタトゥーって知ってるか?」

ともき「どのあたりがさわやかなんだその話題」

真樹「死後にタトゥー掘るの?」

悠「ああ。死後に、思い出として自分のタトゥーを残せるサービスだ。」

マリア「なんでそんなことを?」

悠「タトゥーのアートとしての価値を高めたいと考えた人々がNational Association For The Preservation Of Skin Art (NAPSA) という、スキンアートの保存協会を設立した。協会によってこのサービスが生まれたんだ。」

ともき「スキンアート保存協会なんてあるのか……。」

金剛「最終的にどうなるんだ?」

悠「依頼すると、希望者の死後にタトゥーのある部位を切除して、保存処理を施し、永久に残る形にしてくれる。そしてその皮膚は額に入れられ、最愛の人に送られる。」

マリア「人によってはドン引きですね。」

摩耶「リアルな人皮を送られるわけだからね。」

真樹「普通に怖い」

ともき「もう一回いうが……。どこがさわやかな話だ?」

悠「さわやかじゃなかったかな。ならアレだ。パンダの話はどうだ?」

摩耶「パンダの話。黒柳さん?」

悠「いや、違うが……。こほん、パンダのベビーシッターの話だ」

真樹「なにその可愛い感じの」

悠「じっさいに中国では「赤ちゃんパンダのベビーシッター」という仕事が存在する。その仕事は1年365日、赤ちゃんパンダと一緒に過ごして年収350万円。」

マリア「350万円!!」

ともき「金に反応するな」

摩耶「けど何かの手違いで赤ちゃんパンダに傷がついたら吊るされたりするのかな」

金剛「吊るされはしないだろ……。」

悠「けど生き物の面倒を見続けるってのは大変だからな」

真樹「けどパンダいいなぁ。かわいいもふもふ。」

悠「けど熊だから本気出したら人間も食うぞ」

ともき「やめい」

マリア「育てつつパンダを繁殖しつつ売れば……。」

ともき「やめんかい!」
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