ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅵ】4

ーラスタ・ラヴ(7/4/夜)ー

悠「やはり晴れ……。晴れてむっし暑い……!!」

ともき「本当に晴天なんだよなぁ」

福太郎「豪雨、晴れ、豪雨、晴れ」

優日「天候ぐちゃぐちゃ」

悠「女心と秋の空っていうもんな」

ともき「夏なんだよ」

悠「まったくだ」

ともき「なんだこいつ」

悠「すまん。ちょっとはっちゃけた。」

摩耶「お薬のんでる?」

悠「薬なんて正露丸くらいしか飲んでないぞ!」

摩耶「じゃあ普通に変な人ってことだね。♪」

悠「ふーん、やるじゃん。」

ともき「なにがやるんだよ」

悠「なかなか良い返しだと思ってな」

優日「じっさい変な人だから大正解だしね」

悠「なんかいったか?」

優日「じっさい変な人だから正解だしねっていった。」

悠「ふーん、やるじゃん。」

ともき「天丼やめろ」

悠「今のは臆せずしっかりとリピートしたことに対する「やるじゃん」だから」

ともき「やかましいわ」

悠「じゃあ面白い話を一つしよう」

優日「面白くなかったら爪一枚ね」

摩耶「これはドキドキだね」

金剛「代償がデカすぎるだろ」

悠「イタリアのマントバで6000年前の一組の遺体が発掘された。」

福太郎「一組っていうことは?」

悠「遺骨の保存状態は良好で、なんと互いに顔を向き合わせ、腕を絡み合わせていたそうだ。研究チームのリーダーであるElena Menotti氏によると、遺骨が見つかったのは新石器時代の埋葬場所。2人は男性と女性だと見られるが、正確なことはDNA鑑定で数か月以内に判明するという。2人とも歯が完全な状態で残っており、ほとんど摩耗していないことから、死亡当時はまだ若かったと考えられてる。」

真樹「つまりカップルで埋葬されてて、そのまま6000年たっても向かい合ってしかも手を組みあって発掘されたってこと?」

悠「そういうことだ」

摩耶「なかなかすごいね。」

優日「爪剥ぎは許してあげる」

金剛「よかったな」

悠「じつはもうひとつ面白いというかつながった話もある」

ともき「なんだ?」

悠「マントバは奇しくもロミオが亡命してジュリエットの死を告げられた街でもあるんだ。」

摩耶「これはちょっといいね」

真樹「ちょっとロマンチック」

優日「ロマンじゃ腹は膨れないけどね。」

ともき「お前は……」

優日「すまんな。私はそんなロミジュリ好きじゃないから。ハッピーエンドが好きなのさ。」
49/100ページ
スキ